アーベDAO、「Aave V4」のイーサリアム展開に向けた提案承認

賛成100%で可決、次はAIP提出とメインネット展開へ

分散型金融(DeFi)プロトコル「アーベ(Aave)」のガバナンス組織であるアーベDAO(Aave DAO)が、次期アップグレード「アーベV4(Aave V4)」のイーサリアム(Ethereum)メインネット展開に向けた提案(ARFC)を承認した。アーベの公式Xアカウントが3月23日に発表された。

同提案は、アーベの開発を主導するアーベラボ(Aave Labs)が提出したものだ。今回の提案は、アーベV4をイーサリアムのメインネット上に展開することについて、コミュニティの承認を得ることを目的としている。

ARFC(Aave Request for Final Comments)は、最終的なオンチェーン投票(AIP)に先立つオフチェーンの提案・審査段階に位置付けられ、コミュニティによる議論やフィードバックを踏まえて内容を精緻化することを目的としたプロセスだ。同提案はスナップショット投票で反対ほぼゼロの支持を集めて可決された。

アーベV4では、「ハブ・アンド・スポーク(Hub and Spoke)」と呼ばれるモジュラー型の設計が導入される。流動性を集約する「ハブ」と、個別の借入条件やリスク設定を持つ「スポーク」を分離することで、流動性の効率性を維持しつつ、より多様な市場構造への対応を可能にする設計となっている。

同設計により、異なるリスク特性を持つ資産や市場を分離して管理しながら、Hubごとの共有流動性や必要に応じたクレジットラインを活用することが可能になるとされる。また、担保ごとのリスクに応じた価格付けや、より柔軟な信用設計が可能になると説明されている。

初期の展開は、セキュリティを重視した限定的な構成で開始される予定だ。保守的なリスクパラメータと最小限の資産構成で運用を開始し、実運用を通じて段階的に拡張していく方針が示されている。

今回の投票の可決を受け、今後は最終的なオンチェーン投票(AIP)の提出に進む見通しだ。最終的にAIPが可決されれば、メインネットへの展開が実施される予定となっている。

参考:アーベDAO
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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