BMWが韓国でブロックチェーンベースのリワードプログラムを発表

 

BMWが韓国でブロックチェーンベースのリワードプログラムを発表

ドイツの自動車メーカーBMWの韓国支社であるBMW Koreaが、ブロックチェーンベースのリワードプログラム「BMW Vantage」を6月1日発表した。

「BMW Vantage」を利用することで顧客は、車両の購入などで得られるBMWのポイントを「コイン」として集め、集めたコインを支払いや割引に使用することができる仕組みだ。コインの使用用途は様々で、車体のメンテナンス、空港送迎サービス、新車の購入、ギフトやクーポンなどが用意されている。また将来的には交通・旅行・教育など業界の垣根を越えてサービスを利用できるようになる予定とのこと。

また顧客はBMWで新車を購入することでモバイルアプリとして「BMW Vantage」の登録を行うことができ、そこでコインの管理ができるとのことだ。

BMWはこのようなオープンプラットフォームを介することで、日常の中にBMWを体験できるような様々なサービスを提供し顧客との接点を増やす狙いのようだ。

また今回の発表でBMW Koreaは「BMW Vantage」の試験的な導入として、同社で直近3年間のうちに車を購入した顧客から応募を募り、先着1,000名に30,000コインをプレゼントすることも併せて発表した。

BMWは今年後半には「BMW Vantage」を韓国で正式リリースし、のちにグローバル展開することを計画しているとのことだ。

編集部のコメント

BMWはブロックチェーンプロジェクトに積極的です。同社はホンダ、フォード、ルノー、GMなどの自動車メーカーが中心となって立ち上げた自動車ブロックチェーンコンソーシアムMOBI(Mobility Open Blockchain Initiative)のメンバーであり、2019年10月にはMOBIによるブロックチェーンを利用した車両ネットワークの実証実験にも参加しています。以前にはエンタープライズ向けブロックチェーンを提供するVeChainと提携し、ブロックチェーンを利用して中古車の走行距離を記録するアプリの開発なども行っています。また今年4月にはブロックチェーンを使って自動車部品のトレーサビリティを確保するPartChainプロジェクトを発表しています。

ちなみにリワード・プログラムとは、一定期間忠実に利用した優良顧客や会員などに対して、インセンティブを提供するマーケティング施策のことをいいます。

コメント:小俣淳平(あたらしい経済)

(images:iStock /Nelli Velichko)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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