(gumi國光氏コメントあり)分散型コンテンツデリバリーネットワーク「Theta(シータ)」のバリデーターにGoogleが参加

(gumi國光氏コメントあり)分散型コンテンツデリバリーネットワーク「Theta(シータ)」のバリデーターにGoogleが参加

分散型コンテンツデリバリーネットワークを提供する「Theta Labs(シータ・ラボ)」の「Theta(シータ)」のエンタープライズバリデーターにGoogle Cloudが参加することが発表された。これでBinance、Blockchain Ventures、gumiに加えて計4社となる。

Thetaのエンタープライズバリデータープログラムへこのような企業が参加することで、Theta の基礎となるコンセンサスプロトコルに従ってトランザクションを検証することが可能になる。

そしてGoogle CloudはThetaの優先クラウドプロバイダーとなり、世界中のユーザーは数回のクリックでGoogle Cloud Marketplace(GCP Marketplace)から直接Thetaノードをデプロイして実行できるようになるとのこと。

Google CloudのDeveloper Advocate(ディベロッパー・アドボケート)のAllen Day(アレン・デイ)氏は「分散型台帳技術は、メディア&エンターテインメント業界を含むグローバルなデジタル経済を変革する可能性のある新しいビジネスモデルを可能にします。

Google Cloudは、ブロックチェーン領域の動画とデータ配信におけるシータの実績に驚いています。なのでGoogle CloudはThetaのエンタープライズバリデータとして参加し、シータの長期的なミッションと将来の成長をサポートするためにGoogle Cloudのインフラを提供できることを楽しみにしています」とコメントしている。

Theta Labsの共同設立者兼CEOであるMitch Liu(ミッチ・リュー)氏は「業界全体でのThetaの採用を加速させるために、いくつかの重要な戦略的分野でGoogle Cloudとのパートナーシップを深めていくことができ、大変嬉しく思います。

Google Cloudをエンタープライズバリデータとして、他のグローバルパートナーと共に歓迎し、プロトコルのセキュリティと分散化をさらに強化します。Google Cloudはネットワークとストリーミングビジネスを構築し続ける中で、使いやすさ、ネットワークの優位性、プラットフォームのパフォーマンスを提供する広範な地理的範囲をカバーしており、グローバルなスケールアップを支援してくれる完璧なパートナーです」とコメントしている。

あたらしい経済編集部はgumi取締役会長でThetaのエンタープライズバリデーターの1社であるgumi Cryptos代表取締役社長の國光宏尚氏へ「gumiがThetaのネットワークの実績をどのように捉え、エンタープライズバリデータになることで、gumiにどのようなメリットがあるとお考えでしょうか?」と質問を投げかけた。

國光氏は質問に対して「分散型ネットワークの構築はブロックチェーンのキラーユースケースの一つと確信しています。そのトッププレイヤーのThetaに投資家として、そしてバリデータとして関われることを嬉しく思います」とコメントしてくれた。

編集部のコメント

Thetaは、動画配信を高速かつ低コストで行うことができるブロックチェーンによる分散型ビデオストリームネットワークであるTheta.tvの開発などを行なっています。そして、独自のトークンThetaを発行しています。2020年1月23日からBinanceでThetaのステーキングサービスが提供されていて、パートナ企業にはgumi cryptos、コロプラ、SONY、SUMSUNG、YouTubeなどが存在しています。

Thetaのウェブサイト上でYouTubeのファウンダーであるStevie Chen(スティーブ・チェン)氏は「Thetaは、YouTubeプラットフォームが2005年に従来のビデオをディスラプトさせたのと同じように、今日のオンラインビデオ業界をディスラプトさせるように動いています。YouTubeの最大の課題の1つは、世界中のさまざまな場所にビデオを配信するためのコストが高いことです。なので、私は次世代の動画ストリーミングスペースに参加できることを嬉しく思います。Thetaが低コストな動画配信を提供できる分散型のピアツーピアネットワークの作成できるために、支援していきます」とコメントをしています。

現状コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)の領域はAkamaiとAWSのAmazon CloudFrontの2強となっています。GoogleとしてはCDNを分散化することで、Youtubeの運用コストなどを下げる狙いがあるのではないでしょうか。そしてgumi CryptosはアジアのCDNの起点として重要なポジションを築いていくのではないでしょうか。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)

(images:AliseFox–)

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【11/29話題】金融庁が無登録の海外暗号資産取引所に警告、リミックスポイントが15億円で暗号資産購入を予告など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米裁判所、「トルネードキャッシュ」に対する米国の制裁を覆す

米財務省が2022年に暗号資産(仮想通貨)のミキシングプラットフォームの「トルネードキャッシュ(Tornado Cash)」に制裁を課し、北朝鮮のハッカーやその他の悪意あるサイバー犯罪者による70億ドル以上の資金洗浄を支援したと非難したが、これは財務省の権限を越えた行動だったと米控訴裁判所は判決を下した

イーサL2「Starknet」、ガバナンストークン「STRK」のステーキングを正式ローンチ

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー(L2)スケーリングソリューション「スタークネット(StarkNet)」で、ガバナンストークン「STRK」のステーキングが正式に開始された。スタークネットの開発等を主導するスタークネット財団(Starknet Foundation)が11月26日発表した。これはL2上で直接ステーキングを導入した初の事例とのこと