ポリゴンラボ、米国規制下の決済基盤強化へ。コインミーとシーケンス買収へ

ポリゴンラボがコインミーとシーケンスを買収

ブロックチェーン開発企業のポリゴンラボ(Polygon Labs)が、米暗号資産(仮想通貨)関連企業のコインミー(Coinme)およびシーケンス(Sequence)を2億5,000万ドル(約397億9,500万円)超で買収する最終契約を締結したと1月13日に発表した。

今回の買収は、同社が構築を進める決済向け基盤「ポリゴン・オープン・マネー・スタック(Polygon Open Money Stack)」に必要な主要機能を取り込むことを目的としたものだという。

オープン・マネー・スタックは、特定の用途や事業者に閉じた決済ネットワークではなく、相互運用性を前提に設計されているという。複数のブロックチェーンや既存の金融インフラと接続可能な構成としつつ、資金移動を支えるブロックチェーンレールや相互接続の基盤については、ポリゴンチェーン(Polygon Chain)を中核に据えつつ、ユースケースに応じて他チェーンも選択可能とされる。さらに、クロスチェーンの相互接続はインテント等により、ユーザーがブリッジやスワップ、ガス管理を意識しない体験を目指すとしている。

コインミーは、米国で規制に基づき運営されている法定通貨から暗号資産への決済・オンランプ事業者だ。同社は送金業(マネー・トランスミッター)ライセンスを取得しており、48の米州で事業を展開できる体制を整えているという。

同社は、規制当局の承認を前提に、買収完了後はポリゴン・ラボの完全子会社として運営される見込みだ。取引の完了時期は2026年第2四半期を予定している。

一方、シーケンスはスマートウォレットと、ワンクリックでのクロスチェーン取引を可能にするインテント基盤を提供する企業だ。ユーザーがブリッジやスワップ、ガス管理を意識せずに、複数ネットワークをまたいだ決済フローを実現することを目的としている。

同社は、ポリゴン、イミュータブル(Immutable)、モナド(Monad)、マジック・エデン(Magic Eden)、アービトラム(Arbitrum)などのブロックチェーンエコシステム向けに、ウォレットおよびアプリケーション基盤を提供しているとしている。

同社が提供するプロダクト「トレイルズ(Trails)」は、任意のEVM(イーサリアムバーチャルマシン)チェーンやトークン、ウォレットを用いたワンクリックの暗号資産取引や決済を可能にする基盤だという。同プロダクトは、サークル(Circle)のクロスチェーン・トランスファー・プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)を通じたステーブルコインの相互運用にも対応するとしている。

ポリゴンラボによると、同社とコインミー、シーケンスを合わせて、これまでにオフチェーンで10億ドル(約1,592億円)超の販売処理と、オンチェーンで2兆ドル(約318兆円)超の価値移転を処理してきたという。今後、決済活動が拡大することで、ポリゴンチェーン(Polygon Chain)上の処理量やネットワーク手数料の増加につながるとのこと。

シーケンスの買収は、通常の完了条件を前提に今月中の完了が見込まれている。

ポリゴンラボは、コインミーとシーケンスを通じて、規制対応や信頼性、スケーラビリティが求められるグローバル決済において、伝統的な金融システムとオンチェーンの決済レールを接続する基盤の構築を進めるとしている。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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