円ステーブルコイン「JPYC」発行・償還サービス、累計口座開設数1万件・累計発行額5億円を突破

JPYC EXの口座開設数が1万件に

国内初となる日本円建ステーブルコイン「JPYC」の発行・償還サービス「JPYC EX(ジェーピーワイシーエクス)」における累計口座開設数が10,000件、累計発行額が5億円を突破した。JPYC発行元のJPYC社が12月15日時点の数字として翌16日に発表した。

JPYCは10月27日に発行開始された、日本円と1:1で交換可能な日本円建ステーブルコイン。イーサリアム(Ethereum)、アバランチ(Avalanche)、ポリゴン(Polygon)上で発行・流通している。またJPYC EXは、JPYCの発行・償還手続を行うための公式プラットフォーム。JPYC発行同日にリリースされた。

JPYC EXの登録ユーザーは、JPYC EX上から発行予約を行い、銀行振込によって指定の口座に日本円の入金をすることで、登録済ウォレットアドレスへのJPYC発行が受けられる。また同様に、JPYC EX上から償還予約を行い、指定されたアドレスにJPYCを送付することで、登録出金口座への日本円払い戻しができるとのこと。

同サービスによるJPYCの発行・償還は1回3,000円以上、1日100万円までとなっている。ただしイーサリアムの発行のみ100万円以上の利用額制限がある。ユーザー間の送金・決済には制限がないとのことだ。

なおJPYC社はJPYC取り扱いにあたり、8月18日付で資金決済法に基づく「資金移動業者(第二種)」の登録を得ている。 2023年6月の資金決済法の改正により、日本におけるステーブルコインは「電子決済手段」として位置付けられ、発行・償還等の枠組みが整備された。なお電子決済手段には、資金移動業者にて発行される「1号電子決済手段」と、信託会社・信託銀行により発行される「3号電子決済手段(特定信託受益権)」がある。JPYCは1号電子決済手段となる。

画像:iStocks/ustinroque・Molnia

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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