グレースケール、「スイ(SUI)」の現物ETF転換をSECへ申請

Grayscale Sui TrustをETF転換へ

暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の投資信託「Grayscale Sui Trust(GSUI)」をETF(上場投資信託)に転換するための登録届出書「S-1申請書類(FORM S-1)」が、12月5日に米SEC(証券取引委員会)へ提出された。

GSUIは、暗号資産運用会社グレースケール(Grayscale)が2024年8月1日に提供開始した認定投資家向けの投資信託だ。スイの現物価格に連動した商品となっている。1株当たりのNAV(純資産価値)の計算は、「CoinDesk SUI価格指数」に基づいて算出される。また、同信託は11月20日からOTC・マーケッツ・グループ(OTC Markets Group)運営の店頭市場OTCQXで取引開始された。

提出書類によると、S-1申請書類は1933年証券法に基づいて提出されており、同信託はスイ現物ETFとして米NYSEアーカ(NYSE Arca)に上場する予定だという。また、同信託のティッカーシンボルは現行と同じくGSUIになる予定だ。なお、NYSEアーカへの上場に合わせ、同信託は「Grayscale Sui Trust ETF」へ名称が変更される計画となっている。

同信託の信託受託者(トラスティ)には、米デラウェア州のCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust)が指定されている。また、同信託保有のスイ保管機関(カストディアン)にコインベースカストディ(Coinbase Custody)が指定。さらに、同信託の管理者(アドミニストレーター)と名義書換代理人(トランスファーエージェント)にはBNYメロン(The Bank of New York Mellon)が指定されている。

ちなみに12月4日、スイスの資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が組成したスイのレバレッジETF「21Shares 2x Long Sui ETF(TXXS)」が、米ナスダック(Nasdaq)に上場した。同ETFは、スイの日次価格変動に対して2倍の投資成果を目指す設計だ。

参考:SEC
画像:iStocks/olegback・Who_I_am

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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