サークルとバイビットが提携、USDCの流動性強化やユーティリティ拡大へ

サークルがバイビットと提携

米ドル建てステーブルコイン「USDC」発行元サークル(Circle)の関連会社が、USDCの流動性強化やユーティリティ向上を目的として、バイビットと戦略的パートナーシップを締結したと12月8日に発表した。なお関連会社の名称などの情報は公開されていない。

サークルによると、今回の提携によりバイビットのスポット市場およびデリバティブ市場におけるUSDC流動性が強化される。またバイビットの各種プロダクトでUSDCの利用価値を高めるため、一連のキャンペーンや取り組みを共同で実施すると説明されている。

こうした取り組みに加え、バイビットは今後、貯蓄サービス「バイビット・アーン(Bybit Earn)」、キャッシュバック特典付きのプリペイド型カード「バイビット・カード(Bybit Card)」、日常の決済に利用できる「バイビット・ペイ(Bybit Pay)」などでもUSDC活用を広げる計画だという。

さらに両社は法定通貨のオンランプおよびオフランプ領域でも連携する。サークルのインフラおよびパートナーネットワークと、バイビットのグローバルなユーザーベースを組み合わせることで、主要市場での入金・出金プロセスを簡素化し、より高速かつ透明性の高い環境を整備するとしている。

またバイビットは、サークルが開発するレイヤー1ブロックチェーン「アーク(Arc)」ネットワークにも関与している。同社は同ネットワークのパブリックテストネットに参加した100社超の企業の一社で、アークはステーブルコイン・ネイティブな金融向けに設計されたブロックチェーンとして、2025年10月にパブリックテストネットがローンチされた。

サークルは複数の暗号資産取引所との提携を進めている。2024年12月にはバイナンス(Binance)との戦略的提携を発表している。また今年に入り7月にはOKXと提携し、さらに9月にはクラーケン(Kraken)との協業を発表している。

USDCの流通量は2025年に拡大を続けており、12月時点で約780億ドル(12兆1,500億円)に達している。


参考:サークルバイビット
画像:iStocks/pgraphis・Makalo86・noLimit46

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事