韓国ウォン連動ステーブルコイン「KRWQ」、ローンチ2週間で累計取引高が約1億円に

KRWQが2週間で10億ウォンの取引高

暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのIQが、韓国ウォン連動型ステーブルコイン「KRWQ」の累計取引高が10月30日のローンチから2週間以内に10億ウォン(約68万ドル/約1億700万円)を突破したと11月19日に発表した。

KRWQは、IQとステーブルコイン発行企業フラックス(Frax)が共同で開発した法定通貨裏付け型の韓国ウォン建てステーブルコインだ。またKRWQはコインベース(Coinbase)が提供するイーサリアムL2「ベース(Base)」上で流通する初の韓国ウォン建てステーブルコインとなる。KRWQの公式サイトによると同ステーブルコインの発行残高(総供給量)は、1億6,583万KRWQ(約1,780万円)とのことだ。

同ステーブルコインは、フラックスが構築したステーブルコイン基盤「フラックスネット(FraxNet)」を活用して発行されている。フラックスネットは10月27日にローンチされたクロスチェーン型のステーブルコイン基盤で、資産裏付け型ステーブルコインをスケーラブルに運用するためのインフラを提供。同基盤上では米ドル連動型ステーブルコイン「frxUSD」が既に展開されている。なおKRWQは、このモデルを韓国ウォンに適用したものとなる。

またKRWQはレイヤーゼロ(LayerZero)のOFT(Omnichain Fungible Token)標準を採用しており、複数チェーンを跨いだシームレスな移動が可能だ。加えてスターゲート(Stargate)ブリッジを利用することで、チェーン間の価値移転を統一された流動性で処理できる設計となっている。

IQによると、ローンチ直後に取引高が伸びた背景には、韓国ウォン建てステーブルコインに対する市場ニーズの存在や、ベース上でKRWQ-USDCプールへの報酬インセンティブが開始された点があるという。これにより流動性の供給が進み、取引量拡大に寄与したとみられる。

さらにアジア地域ではステーブルコイン市場の多様化が進んでおり、法定通貨連動型資産の需要が高まっている。IQはこのような環境下で、KRWQが複数チェーンで利用可能な設計になっていることが初期採用の後押しになったと説明している。

KRWQの発行と償還は、KYCを完了した適格なカウンターパーティーに限定されている。対象は暗号資産取引所、市場形成者、機関投資家パートナーなどで、現時点では韓国居住者向けには提供されていない。

なお日本初のステーブルコイン「JPYC」では、10月27日の正式リリースから6日後(7日目)の11月2日に発行額1億円を突破。そしてリリースから17日後(18日目)の11月13日に発行額2億円を突破した。

※2025 11.22 12:00 タイトルの金額に誤りがありましたので、修正しました。

 参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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