gumi、上場暗号資産運用のファンド組成を決議、SBIと合弁会社設立し届出完了

gumiが上場暗号資産運用のファンド組成

gumi(グミ)とSBIホールディングス共同による上場暗号資産の運用ファンド組成が決議したと、gumiが11月7日に発表した。

発表によると同ファンドの営業者は、gumi子会社のgC Labsを通じて、SBIファイナンシャルサービシーズと合弁で設立した「合同会社 SBI Crypto Fund」が担うとのこと。同社は9月25日付で関東財務局への適格機関投資家等特例業務の届出を完了させたという。

また同ファンドの名称は「SBI Crypto FundⅠ匿名組合」。上場暗号資産を対象としたアクティブ運用型ファンドとのこと。ビットコイン(BTC)や主要アルトコイン等の上場暗号資産を中心に、DeFi・ステーキング・リバランス・ヘッジ戦略を総合的に活用することにより、3年間で投資倍率(MOIC)2〜6倍を目指すという。

同ファンドは現在、2025年末からの運用開始に向けて、組成および運用開始に向けた準備を進めているとのことだ。

なお「上場暗号資産」は、国内暗号資産取引所で取り扱われている暗号資産と思われるが、明確な定義は発表文中にはない。

gumiは同ファンドについて、日本国内でも解禁が現実味を帯びてきた暗号資産ETFの市場形成を見据え、実運用を通じたデータと実績の蓄積を行うとのこと。これにより同社は暗号資産ETFのリーディングカンパニーとして中核を担うポジションの確立を目指すとのことだ。

なおgumiは10月31日、AIやブロックチェーン技術等の最新技術を活用した「予測市場サービス」の事業化に向けた検討を開始したと発表している。

gumiが提供する予測市場サービスは、政治・経済・社会・エンターテインメントなど幅広いテーマについて、ユーザーが将来の出来事を予測し、「多数の意見や参加データ」を集めることで、客観的かつ精度の高い集合知データの提供・活用を想定しているとのことだ。

参考:gumi
画像:iStocks/Aleksei_Derin

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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