ペイパル、暗号資産決済機能「Pay with Crypto」提供へ、米国で100銘柄が利用可能に

ペイパルがPay with Crypto提供へ

米決済大手ペイパル(PayPal)が、暗号資産(仮想通貨)決済機能「ペイ・ウィズ・クリプト(Pay with Crypto)」の提供予定を7月28日に発表した。

同機能は、今後数週間以内に、ニューヨーク州を除く米国の加盟店で利用可能になるようだ。同州での対応はNYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)の承認が必要とのことだ。

「ペイ・ウィズ・クリプト」により消費者は、ペイパル加盟店での支払いにて、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など100銘柄以上の暗号資産を決済に利用可能になるとのこと。

加盟店側としては、決済時に利用された暗号資産が自動的に法定通貨、もしくはペイパルの独自米ドルステーブルコイン「PYUSD」に変換される。これにより加盟店は暗号資産の価格変動リスクを負わずに売り上げの受取が可能だ。

なお暗号資産決済にかかる手数料は0.09%。ペイパルによれば、この手数料はクレジットカードのコストよりも90%削減されているという。

ユーザーが利用できるウォレットは、コインベース(Coinbase)、オーケーエックス(OKX)、バイナンス(Binance)、クラーケン(Kraken)、ファントム(Phantom)、メタマスク(MetaMask)、エクソダス(Exodus)とのこと。今後さらに多くのウォレットにも対応予定とのことだ。 

参考:ペイパル
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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