米コインベース、PayPalと「PYUSD」普及に向け提携拡大

CoinbaseとPayPalが提携拡大

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、米決済大手ペイパル(PayPal)との提携を拡大し、ペイパル発行の米ドル建てステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」の導入・流通・活用を加速させると4月24日に発表した。

コインベースは今後、自社のカストディ(保管)および取引プラットフォームにおいて、「PYUSD」と米ドルの1:1の交換をサポートするとのこと。また個人および機関投資家の顧客向けに、両通貨間の両替を手数料無料で提供するとしている。

またコインベースは、自社のインフラを活用して「PYUSD」の商業的利用を推進していくとのこと。ペイパルの大手加盟店にも「PYUSD」による決済手段が提供される予定だという。

さらにコインベースは、「PYUSD」を活用した新たなオンチェーンでのユースケースについて、ペイパルと共同で模索していくとのこと。

ペイパルは今月23日に、「PYUSD」を保有する米国ユーザーを対象に、年率3.7%で同コインを報酬として提供するロイヤリティプログラムを今夏より開始すると発表した。

報酬として受け取った「PYUSD」は、「加盟店での決済」、「他ユーザーへの送金」、「ペイパル提供の海外送金サービスであるズーム(Xoom)で手数料無料の送金」、「1:1のレートで法定通貨への変換」、「他の暗号資産(仮想通貨)への交換」に活用できる。

なお報酬を受けるには、ペイパルおよび同社傘下のモバイル決済アプリのベンモ(Venmo)のウォレット内で「PYUSD」を保有している必要があるとのことだ。

参考:コインベース
画像:iStock/Who_I_am

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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