ステーブルコイン特化L1プラズマ、トークンセールで3.7億ドル超調達

ネットワークローンチは10億ドル規模で始動

ステーブルコインに特化したレイヤー1ブロックチェーン「Plasma(プラズマ)」が、10日間のトークンセールを7月28日に終了させ、数千人の投資家から3億7,300万ドル(約541億円)の申し込みを集めた。

プラズマは、テザー社(Tether)の関連会社ビットフィネックス(Bitfinex)が支援しているブロックチェーン。今回同プロジェクトでは独自トークン「XPL」のパブリックセールが行われた。

プラズマの公式Xによれば、販売枠のうち購入されなかった約20万9,000ドル(約3,105万円)相当のXPLに対し、約3億2,000万ドル(約464億円)の超過申込があり、これは7倍以上のオーバーサブスクリプションで終了したことになるという。

またトークンのローンチは40日以内に行われる見込みで、超過申込分の資金の払い戻しは近日中に処理される予定だ。

なおプラズマのネットワークのローンチ時には、10億ドル(約1450億円)規模のステーブルコイン流動性を備えたネットワークとしてスタートする。同ネットワークは、史上最速でこの水準に到達するL1チェーンになる見込みだ。

今回のセールによる資金調達で、プラズマの企業価値は5億ドル(約743億円)となり、総発行枚数10億XPLトークンのうち10%が早期参加者向けに販売された。参加ウォレット数は約3,000件、平均して1アドレスあたり83,629ドル(約1,243万円)の資金調達が行われたという。

プラズマの創設者ポール・フェックス(Paul Faecks)氏は声明で、「XPLの公開販売の成功は、世界中の人々が低コストで高速・プログラム可能なステーブルコイン送受信インフラを望んでいる証拠だ」と語っている。

参考:報道
画像:iStock/ artacet・ChrisGorgio

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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