リップル「RLUSD」、ステーブルコインの最高評価「A」取得

RLUSDがステーブルコインのランク1位に

ステーブルコイン評価機関ブルーチップ(Bluechip)が、リップル(Ripple)社発行の米ドル連動型ステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」に最高評価のAを付与したと7月19日にXで発表した。

「RLUSD」は、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の信託会社チャーターを受けて発行されているステーブルコインだ。また同ステーブルコインはエンタープライズ用途に特化し、特に国際送金の速度向上とコスト削減を目的に設計されている。

発表によると、「RLUSD」は市場で最も安全なステーブルコインのひとつとして、ブルーチップのステーブルコイン格付けランキングにおいて1位になったとのこと。評価日は7月17日だ。

リップル社は7月9日、「RLUSD」の準備金管理の主要保管機関(カストディアン)に、大手金融サービス企業であるBNYメロン(Bank of New York Mellon)を採用したことを発表している。

このBNYメロンの採用については、ブルーチップの格付け文書内にも記載されており、評価要因の一つとなったとみられる。

BNYは、これまでの暗号資産(仮想通貨)カストディ実績を活かし、「RLUSD」の運営を支える取引銀行サービスも提供する統合ソリューション体制を構築するとしている。

またブルーチップは、「RLUSD」の準備金がトークン保有者の利益のために、分別管理口座に保管されていると説明。この保管により、発行者が破綻した場合でも保護される可能性が高いとして、資産の保全体制も評価している。

加えて、機関投資家は「RLUSD」を発行元から直接ミントまたは償還できること、また小口の投資家は中央集権型または分散型の取引所を通じて二次市場にアクセスできることも、ブルーチップの格付け文書内に明記されている。

さらに「RLUSD」が、米国財務省短期証券(T-bill)、政府系マネーマーケットファンド、銀行預金などによって裏付けられており、これらの資産はいずれも信用リスクおよび期間リスクが最も低いとされているとも明記された。

なお「RLUSD」は発行から7カ月で流通量が5億ドル(約737億円)を超えた。コインゲッコー(CoinGecko)のデータによれば、記事執筆時点(2025年7月23日10:00)での「RLUSD」の 24時間取引量は約1億5,695万ドル(約231億円)に達している。

これは、ドル建てステーブルコイン20銘柄の中でも上位圏に入る水準だ。

参考:ブルーチップ
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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