米クラーケン、300銘柄以上の通貨対応のクロスボーダーP2P送金アプリ「Krak」公開

クラーケンがP2P送金アプリ公開

海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、オールインワン型グローバルマネーアプリ「クラーク(Krak)」をローンチしたと6月26日に発表した。

「クラーク」は、法定通貨・暗号資産(仮想通貨)・ステーブルコインなど300銘柄以上の通貨に対応したクロスボーダー送金アプリだ。

「クラーク」ユーザーは、アプリ内の個人用支払ID「クラークタグ(Kraktag)」を使用し、他のユーザーと同アプリ内で扱われてる通貨をピアツーピア(P2P)で送金できるとのこと。送金時は手数料が殆どかからず、即座にクロスボーダー取引を行えるという。なお「クラークタグ」の利用にあたっては、銀行情報や暗号資産ウォレットアドレスの入力は不要とのこと。

また「クラーク」では送金だけでなく、資産の保管や異なる通貨間の変換にも対応しているという。さらに「クラーク」への入金は、銀行口座やクレジットカードに加え、暗号資産を直接入金することも可能とのこと。同アプリはAndroidおよびiOSで利用可能となっており、現在160カ国以上に対応しているとのこと。なお日本は利用対象外のようだ。

また「クラーク」では、パクソス(Paxos)発行の米ドル建てステーブルコイン「Global Dollar(USDG)」の保有残高に応じて、対象ユーザーに最大4.1%の報酬が付与されるという。

なお報酬の獲得にはロックアップ期間や最低預け入れ額、サブスクリプションなどは不要で、いつでも出金可能とされている。また他の20銘柄以上の暗号資産に対しても、ステーキングすることで最大10%の報酬を得られる機会が提供されているという。

さらに今後「クラーク」では、実物およびバーチャルの「クラークカード(Krak Card)」を発行し、ユーザーが同アプリ内の資産を実店舗やオンラインで支払い可能にする予定とのこと。

また「クラークカード」では、保有資産を担保にした貸付機能、ローンプログラム、クレジットカードなどを含む前払い型の各種金融サービスの提供も計画されているという。なお貸付機能では、信用審査や書類の提出が必要ないとのことだ。

参考:クラーケン1クラーケン2クラーク
画像:iStocks/Molnia

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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