クラーケンがビットコインステーキング提供開始、バビロンと統合で

クラーケンがビットコインステーキング提供開始

海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、ビットコイン(Bitcoin)ステーキングプロトコル「バビロン(Babylon)」との統合により、ビットコイン(BTC)のステーキングサービスを提供開始したことを6月19日に発表した。

バビロンラボ(Babylon Labs)提供のビットコインステーキングは、BTCを「ビットコイン・セキュアチャージド・ネットワーク(Bitcoin Supercharged Networks) :BSN」にデリゲートすることで、「BSN」のセキュリティに貢献しながら報酬が得られる仕組みとなっている。なおステーキングにあたり、BTCをビットコインのネットワークから移動させる必要はない。

ちなみに「BSN」は、バビロンのプロトコルを通じてBTCステーキング機能を活用するブロックチェーン・または分散型アプリケーション(Dapps)のこと。今回クラーケンでは「BSN」としてバビロン提供のブロックチェーン「バビロンジェネシス(Babylon Genesis)」を統合。ステーキングを利用するユーザーは、報酬として「バビロンジェネシス」のネイティブトークン「BABY」が獲得可能となっている。

クラーケン提供のビットコインステーキングサービスでは、APR(年間の単利利回り)は0.5%~1%。報酬は週ごとに支払われるという。またステーキングの数量は無制限だ。利用には設定が必要で、BTCのラッピングやブリッジングなど不要で、アカウントにBTCを保有したままステーキングが可能となる。ただし設定からステーキングが有効になるのは即時だが、解除には最低7日かかる。

同サービス対象地域は、カリフォルニア州、メイン州、メリーランド州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ワシントン州、ウィスコンシン州を除く米国、英国、オーストラリア(豪州)、アラブ首長国連邦(UAE)となっている。

参考:クラーケンブログクラーケンサポートページ
画像:iStocks/LongQuattro・Serhii-Yakovliev

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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