Hinode TechnologiesがCubeのノード運営参加
Hinode Technologies(ヒノデテクノロジーズ)が、SatLayer(サットレイヤー)が提供する「Cube(キューブ)」のノード運営開始を6月5日に発表した。
Hinode Technologiesは、TISインテックグループのTISとgumiの連結子会社としてブロックチェーン事業を展開するgC Labsの合弁会社。ブロックチェーンのノード運営および暗号資産会計管理システムの提供を事業内容として4月1日に新設された。
またノード運営とは、ブロックチェーン上での取引承認の合意形成が正常に稼働する状態を担保することだ。
Hinode Technologiesがノード運営を開始した「Cube」は、ビットコインステーキングプロトコル「Babylon(バビロン)」のチェーン「Babylon Genesis(バビロンジェネシス)」上で展開される、リキッドステーキングプロトコル。「Babylon」のネイティブトークンである「BABY」をステーキングすることで、リキッドステーキングトークン「cBABY」が受け取れる。
なおリキッドステーキングとは暗号資産(仮想通貨)をステーキングしながら、その資産の流動性を維持する仕組みで、通常のステーキングでは一定期間資産がロックされるが、リキッドステーキングを利用すると、ステーキング資産に対応するリキッドステーキングトークン(LST)を受け取ることができ、それをDeFi(分散型金融)で運用・取引できる。
Hinode Technologiesは5月15日、「Side Protocol(サイドプロトコル)」のバリデータとして参加し、ノード運営を開始したことを発表していた。
「Side Protocol」は、Proof-of-Stakeコンセンサスに基づいて構築されたレイヤー1ブロックチェーン。ビットコイン(BTC)を活用したDeFi(分散型金融)ユースケースに特化しているとのこと。ユーザーは「Side Protocol」を通じて、BTCを担保に提供することで他の暗号資産を借りられる。また大手のBTCマイニング企業やバリデータ事業者も同チェーンに参加しているとのことだ。
なおHinode Technologiesでは、有力ブロックチェーンにおけるノード運営を通じた運営者報酬およびステーキング報酬の獲得および獲得した暗号資産の運用を行っている。
そして同社は将来的にノード運営を通じて得た暗号資産の会計管理ノウハウを活用したサービスを提供することで、暗号資産に関する複雑な会計処理といった大手上場企業の課題解決にも貢献していく予定だという。
この取り組みにてHinode Technologiesでは、web3システムインフラ事業を展開する会社として、ノード運営および暗号資産会計管理システムの提供において国内トップシェアを目指すとのことだ。
TISとgC Labsは2月14日、web3事業の立ち上げから運用までをワンストップで支援するコンサルティングサービス「NUE3(ヌエスリー)」を共同で提供開始していた。
【お知らせ】
— gumi公式 (@gumi_pr) June 5, 2025
連結子会社の株式会社gC LabsとTIS株式会社との合弁会社である株式会社Hinode TechnologiesがSatLayerが提供するCubeのノード運営を開始したことをお知らせいたします。https://t.co/9ikjE7MuJO
参考:Hinode Technologies
画像:iStocks/Svetlana-Borovkova