ワールドがアルゼンチンでOrbの宅配サービス開始
暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールド(World)」における「オーブ(orb)」での虹彩スキャンによる認証作業が、宅配サービスとしてアルゼンチンで提供開始された。地元メディア「iProup」が6月1日に報じた。
同サービスは、「ワールド」が昨年10月に発表した、ラテンアメリカを中心に展開する宅配サービスアプリ「ラッピ(Rappi)」との提携により実現している。
今回の取り組みにより、アルゼンチンのユーザーは食事を注文するかのように自宅やオフィスに「オーブ」を配達してもらい、認証作業が完了できるとのこと。「オーブ」へのアクセスを容易にする新たな方法として提供される。なお配達料は無料にはできないため、約1ペソ(約0.12円)に設定されているという。
現在の配達地域は首都ブエノスアイレスのパレルモとベルグラーノの2地区。今年末までにラテンアメリカ全土に拡大するのが目標とのことだ。
報道によるとアルゼンチンでは、ユーザーが認証作業を行うために「オーブ」が設置されたショッピングモールで長蛇の列ができた事例があるとのこと。「ラッピ」では毎日何千もの注文を処理している為、問題はないだろうと、「ワールド」の関連会社であるツールズ・フォー・ヒューマニティ(Tools for Humanity)のラテンアメリカ地域ゼネラルマネージャー、マルティン・マッツァ(Martín Mazza)氏が「iProup」に対しコメントしている。
参考:iProup
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