アルパカファイナンス、全プロダクト提供終了へ、市場低迷と収益減で

アルパカファイナンスの全プロダクトが提供終了へ

DeFi(分散型金融)プラットフォーム「アルパカファイナンス(Alpaca Finance)」の全プロダクトが提供終了となることが5月17日に発表された。

「アルパカファイナンス」はBNBチェーン(BNB Chain)とファントム(Fantom)上でレバレッジ型イールドファーミングを提供するレンディングプロトコル。2021年のDeFiブーム期にローンチし、ピーク時にTVL(総預かり資産額)は10億ドルを超え、BNBチェーン上で最も利用されたプロトコルとなっていた。

発表によると今回のサービス停止の主な理由として、市場の低迷が挙げられている。2025年初頭に市場が下落に転じたため、進展していた買収交渉が失敗。さらにTVLや収益が減少したという。「アルパカファイナンス」では大幅な人員削減も行ったが、2年以上の赤字が続いていたと明かされている。

また4月に同プロトコルのネイティブトークンである「ALPACA」が、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)で上場廃止されたことが、もうひとつの大きな打撃になったとのことだ。

「アルパカファイナンス」は「DeFiを取り巻く環境は劇的に進化しています。競争が激化し、飽和状態が進み、新規トークンを配布できる大規模で資本力のあるプレイヤーが有利になる傾向にあります」とも述べている。

発表によると「アルパカファイナンス」は6月の第1週までに、すべてのファームで新規ポジションの開設を無効にするとのこと。また6月30日までに残っているアクティブなポジションは自動的にクローズするとも伝えている。そしてユーザーが資産を引き出すための猶予として、12月31日までは、「アルパカファイナンス」のフロントエンドを維持し稼働させるとした。

「ALPACA」は直近で約0.08ドルで取引されており、2021年の史上最高値から90%以上下落している。 

参考:アルパカファイナンス
画像:iStocks/Cemile-Bingol

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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