B3が暗号資産デリバティブを拡充
ブラジル証券取引委員会(CVM)が、ブラジルの証券取引所B3によるイーサリアム(ETH)およびソラナ(SOL)の先物契約上場を5月8日に承認した。6月16日から取引開始される予定とのこと。
イーサリアムの契約サイズは0.25ETH、ソラナの契約サイズは5SOLに設定されており、それぞれ米ドル建てで取引される。
価格指標としては、ナスダックの「Ether Reference Price」と「Solana Reference Price」が参照され、決済は毎月最終金曜日に行われる。これにより、投資家は現物を保有せずに価格変動に基づく取引が可能となる。
また、CVMはビットコイン(BTC)の先物契約サイズの縮小も承認した。B3は2024年4月よりビットコインの先物取引を提供している。6月16日より従来の0.1BTCから、0.01BTCへと引き下げられる予定とのこと。より多くの投資家にアクセス可能とすることを目的としており、流動性の向上と取引コストの低減が期待されているとのこと。
B3の製品ディレクターであるマルコス・スキスティマス(Marcos Skistymas)氏は、「新たな暗号資産デリバティブ商品を提供することで、ブロックチェーン技術に精通した投資家に対し、価格変動リスクを管理するための規制された安全な手段を提供できる」と述べている。
なおB3は今年4月に、エックスアールピー(XRP)の現物ETFである「Hashdex Nasdaq XRP FI(ハッシュデックス・ナスダック・XRP・FI)」を上場し、取引を開始している。
参考:B3発表
画像:iStock/rarrarorro