米リップル、USDC発行サークルに買収提案するも「入札額が低すぎる」と拒否

サークルがリップルからの買収提案を拒否

米リップル(Ripple)社が、米ドル建てステーブルコイン「USDC」等を発行する米サークル(Circle Internet Group)に対し、40億から50億ドル(約5,750億〜7,190億円)の買収を提案したと「ブルームバーグ」が関係者からの情報として5月1日に報じた。ただし、この入札額が「低すぎる」としてサークルはこの提案を拒否したとのこと。

報道によるとリップル社は引き続きサークル買収について関心を持ち続けているというが、新たな提案を行うかについては未定であるとのことだ。

サークルは4月1日、米SEC(証券取引委員会)に新規株式公開(IPO)のための申請書類を提出している。

同社が2022年にSPAC(特別買収目的会社)を通じた上場を試みた際、90億ドルの企業価値評価を受けていた。

なお今回のIPO申請により、これまで非公開だったサークルの財務状況が明らかになっている。

目論見書によるとサークルの2024年の収益は約16億7,625万ドルとなっており、前年比で約15.6%増収している。

また純利益は1億5,566万ドルで前年から約41.83%減少している。

さらに同社の流動資産の合計は約51億6,495万ドルとなっている。

同社が発行する「USDC」は、テザー(Tether)社発行の「USDT」に次ぐ、ステーブルコインで2位の時価総額を誇る。なお記事執筆時点の「USDC」の時価総額は約615億ドル(約8.8兆円)だ。

参考:ブルームバーグ
画像:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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