シンギュラネットとシンガポール製造技術研究所がイーサリアムの高速化へのボトルネックを特定した論文を公開

シンギュラネットとシンガポール製造技術研究所が共同でイーサリアムの高速化へのボトルネックを特定した論文を公開

SingulaNet株式会社が、シンガポール製造技術研究所(SIMTech)と共同で、論文「​​Function-level Bottleneck Analysis of Private Proof-of-Authority Ethereum Blockchain」を2020年3月24日に公開したことを3月26日プレスリリースにて発表した。

同論文は、SingulaNetとSIMTechがイーサリアムの基礎技術の研究を共同で実施し、共著されたものである。

SIMTechは、シンガポールの製造業の競争力を高めるために、高価値の製造技術の開発と人材の育成をしている企業で、 精密工学、医療機器、航空宇宙、自動車、船舶、石油・ガス、電子機器、半導体、物流などで多国籍企業や地元企業と連携をしているとのこと。

同研究で、イーサリアムに独自のログ出力メソッドを追加して各処理の所要時間を計測し、トランザクション・ブロック生成において高速化のボトルネックになっているファンクションとその原因を特定したとのこと。

またイーサリアムが具備しているCPUスレッドの並列処理が十分に機能しきれておらず、改善の余地があることが判明したとのことだ 。

今後両社は、同研究で判明した並列処理の課題を解決することで、現在企業向けに利用可能なイーサリアム(PoAアルゴリズム:Clique)において秒間1,000件程度が可能な処理を、秒間1万件以上の処理が可能な次世代イーサリアム基盤の早期実現を目指すとのこと。

論文公開サイトはこちら

 

編集部のコメント

SingulaNet株式会社は、ブロックチェーン技術を活用したテレビ番組のファン育成プラットフォーム「LiveTV-Show」を、株式会社博報堂が発足した「HAKUHODO Blockchain Initiative」と株式会社博報堂DYメディアパートナーズと共同開発したことを昨年12月に発表した企業です。
昨年6月に設立されたSingulaNet社は、同じく昨年12月にDIMENSION株式会社からの出資と、IT起業家などのエンジェル投資家を引受先とする第三者割当増資により、シードラウンドでの資金調達を完了しています。
同社の最新の動向として、2月に「デジタルコンテンツの発行・販売と顧客の要望に応じてサイン等の再編集を可能にするシステムに関する特許」を同社代表取締役である町浩二氏が取得し、同特許技術によりサービスを開発しています。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:artsstock)

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あたらしい経済 編集部

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