ブロックストリームがビットコイン関連3ファンド設立へ、数十億ドル調達完了で

BlockstreamがBTC関連ファンド設立へ

ビットコイン(BTC)基盤技術を開発するブロックストリーム(Blockstream)が、数十億ドル規模の資金調達を完了し、機関投資家向けの3つのビットコイン関連ファンドを立ち上げるようだ。この件について同社はメディア「ブルームバーグ(Bloomberg)」の報道を引用する形で3月6日にXで発表していた。なお、この投稿は現在削除されている。

ブロックストリームが発表した新ファンドは、「ビットコインレンディング(貸付)ファンド」、「ビットコインインフラ投資ファンド」、「ビットコイン戦略ファンド」の3つ。

まず「ビットコインレンディングファンド」は、企業や機関投資家向けに、担保付き・担保なしのビットコイン融資を提供し、レンディングを通じて安定したリターンの確保を目指すファンドとのこと。

次に「ビットコインインフラ投資ファンド」は、マイニング施設やレイヤー2(L2)ソリューションなどのインフラ開発を支援し、ビットコインネットワークのスケーラビリティ向上を目的とするファンドだという。

そして「ビットコイン戦略ファンド」は、ビットコインの価格変動を活用した投資戦略を採用し、デリバティブや先物取引を活用してリスク調整後のリターンを最適化するファンドとのことだ。

これらのファンドは今年4月1日に運用が開始され、外部資本の受け入れは同年7月1日から開始される予定である。ただし調達した資金の提供元については公表されなかった。

ブロックストリームは今年1月に、新たに資産管理部門「ブロックストリームアセットマネジメント(Blockstream Asset Management:BAM)」を立ち上げたことを発表。

これに伴い、今年第1四半期に開設予定の「ブロックストリームインカムファンド(Blockstream Income Fund)」および「ブロックストリームアルファファンド(Blockstream Alpha Fund)」の2つのビットコイン投資ファンドも発表している。

さらに同社は、ビットコイン保有者に対しビットコインで一貫した低リスクの収益を提供することを目的とした「ブロックストリームイールドファンド(Blockstream Yield Fund)」の立ち上げも計画しているという。このファンドについては今年後半に運用が開始される予定とのことだ。

画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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