ビットワイズ、「アプトス現物ETF」を米SECに申請

ビットワイズが「アプトス現物ETF」を米SECに申請

米暗号資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、暗号資産アプトス(APT)の現物ETF(上場投資信託)に関する登録届出書「S-1申請書類(FORM S-1)」を米証券取引委員会(SEC)へ3月5日に提出した。

提出書類によるとビットワイズによるAPTの現物ETFの名称は「Bitwise Aptos ETF」。現行ではティッカーシンボルと上場先の取引所は決まっておらず、空欄となっている。

またAPTのカストディ(保管)は、コインベースカストディ(Coinbase Custody)が担当する。

「Bitwise Aptos ETF」の投資目的は、同ETFが保有するAPTの価値から同ETFの運営費およびその他の負債を差し引いた額へのエクスポージャーを提供することだという。投資家がAPTを直接保有するリスクなしに従来の証券口座を通じてAPTの市場にアクセスする機会を投資家へ提供するものだ。

その投資目的を達成するために同ETFはAPTを保有し、CFベンチマーク(CF Benchmark)のインデックス「CF Aptos–Dollar Settlement Price」を参照して営業日ごとに純資産価値(NAV)を確立するとのこと。同ETF運用にあたり、デリバティブは使用しないとのことだ。

なお今回SECに提出された「S-1申請書類」は、ETF承認にあたり第1ステップの届出書となる。次の段階は「19b-4申請書(FORM 19b-4)」提出となり、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て「S-1申請書類」の最終承認または却下が決定される。

ビットワイズは昨年11月、スイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)に「Aptos Staking ETP(APTB)」を上場させている。なお同商品は、APTのパフォーマンスを追跡するETPとなるが、保有するAPTをステーキングすることで、手数料控除後で約4.7%のリターンを生み出すETPとなっている。

またスイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)も、ユーロネクスト・アムステルダムとユーロネクスト・パリにて、APTのパフォーマンスを追跡する「21Shares Aptos Staking ETP(APTOS)」を昨年11月に上場させている。

参考:SEC
画像:iStocks/dalebor

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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