マイクロストラテジーが「ストラテジー」に社名変更、2024年4Q決算発表も

ストラテジーに社名変更

ビットコイン(BTC)の購入を積極的に進めている米ナスダック上場企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)が、「ストラテジー(Strategy)」に社名変更すると、2月5日発表した。

これに伴い、企業のブランドカラーをオレンジに変更し、新しいロゴにはビットコインのアイコンとしてお馴染みの「₿」を加えた。

ストラテジーの創設者兼会長であるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、「ストラテジーは、人間の言語の中でも最も力強くポジティブな言葉のひとつだ。また、当社の社名を最も重要な戦略的コアに簡素化したものでもある。35年を経て、当社の新しいブランドは完璧を追求する当社の姿勢を見事に表現している」とコメントしている。

また、同社の社長兼最高経営責任者(CEO)であるフォン・レー(Phong Le)氏は「ストラテジーは21世紀で最も変革的な2つの技術であるビットコインとAIで革新を続けている」と述べた。

今回発表された新ブランドのウェブサイトは、ソフトウェア事業と公式グッズ販売の2つだ。

具体的には、人工知能(AI)を活用したビジネスインテリジェンスソフトウェアの提供と、ブランド商品の販売が行われる。

2024年4Q決算発表について

ストラテジーは2月5日(米国東部時間)、2024年第4四半期(10-12月期)決算を電話会議にて発表した。

ロイターによるとストラテジーは、デジタル資産の在庫に対する評価損を計上したことにより、4四半期連続の損失を報告したという。

具体的には、デジタル資産の減損損失として、前年同期の3,920万ドルから大幅に増加し、10億1,000万ドルを計上した。

フォン・レーCEOは、ストラテジーは今年、転換社債や優先株を含む固定利付債の発行により注力していくと述べている。

ストラテジーの純損失は、12月31日までの3か月間で6億7,080万ドル(1株あたり3.03ドル)となり、前年同期の8,910万ドル(1株あたり50セント)の利益から大幅に減少した。

またストラテジーは、2025年第1四半期に新しい会計ルールに移行し、保有するビットコインの公正価値を測定できるようにするとのことだ。

最高財務責任者(CFO)のアンドリュー・カン(Andrew Kang)氏は、第4四半期がビットコイン保有資産の減損費用を認識する最後の四半期になるだろうと述べた。

また同氏は、2025年の第1四半期には優先株式「STRK」の発行により5億8,400万ドルの追加資金を調達したことも報告している。

参考:発表
画像:iStock/LongQuattro・KanawatTH

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