米マイクロストラテジー、12週続けていたビットコイン購入を停止

決算発表のためか

ビットコイン(BTC)の購入を積極的に進めている米ナスダック上場企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)が、過去12週間にわたり続けてきたビットコイン(BTC)の購入を停止した。マイクロストラテジーのCEOであるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏がXにて2月3日発表した。

セイラー氏によれば、マイクロストラテジーは昨年11月11日以降、218,887BTCを購入したとのこと。現在、同社が保有するビットコインは471,107BTCである。

また、マイクロストラテジーは米証券取引委員会(SEC)に提出した書類「FORM 8-K」にて、2月3日の週はATM(時価での株式売却プログラム)を通じた普通株の売却を行わなかったことも報告している。

セイラー氏はマイクロストラテジーがビットコインの購入をやめた理由については特に言及していない。しかし、2月5日に控えている決算発表が影響している可能性が指摘されている。

上場企業は通常、決算発表前の一定期間に自社株買いができない。マイクロストラテジーは、これを考慮した可能性があるとみられる。

ただしマイクロストラテジーは、今後もビットコインを継続的に購入する姿勢を示している。

1月に同社は、シリーズA永久優先株式(STRK)を250万株発行する計画を発表した。この株式は1株あたり100ドルの清算優先権を持ち、累積型配当金が支払われるとのこと。配当利率は同株式の公募価格確定時に決定され、四半期ごとに現金またはA種普通株式、あるいはその組み合わせで支払われる予定だ。初回配当日は今年3月31日となる。

さらに株主は一定条件の下で、シリーズA永久優先株式をA種普通株式に転換する権利を持つ。転換時には端数株について現金で補填する仕組みも設けられている。

なおこの資金調達によって得られる純収入は、ビットコインの追加購入や一般事業目的の資金として活用される見通しだ。

マイクロストラテジーは1月末、STRKの株式730万株を1株80ドルで販売し、5億6,340万ドルを調達している。

参考:SEC
画像:Reuters

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