アルケミーペイ、豪州で「暗号資産決済サービス」提供可能に

Alchemy Payが豪州で暗号資産交換業者に

決済プラットフォームを提供するアルケミーペイ(Alchemy Pay)が、オーストラリア取引報告分析センター(AUSTRAC)より暗号資産(仮想通貨)交換業者の承認を得たことを1月27日発表した。

これによりアルケミーペイは、豪州で法定通貨と暗号資産決済サービスの提供が可能になったとのこと。また、同国の決済事業者との提携を通じた決済サービスの提供も可能だという。

さらに、アルケミーペイはAUSTRACへの登録により、豪州のマネーロンダリング対策(AML)およびテロ資金供与対策(CTF)の規制遵守が保証され、透明性とコンプライアンスが強化されるとのこと。

発表によれば、アルケミーペイは世界20カ国で規制ライセンスの取得を目指している。すでにカナダでは、カナダ金融取引報告分析センター(FINTRAC)からマネーサービス事業者(MSB)として登録済みであり、米国ではミネソタ州、オクラホマ州、オレゴン州、ワイオミング州を含む8つのマネートランスミッターライセンス(MTL)を取得しているとのこと。

さらにアルケミーペイは香港、韓国、シンガポール、ヨーロッパなどでも暗号資産ライセンスの取得を進めており、グローバルな事業拡大を加速させている。

アルケミーペイは、法定通貨と暗号資産をシームレスに交換できる「オンランプ」および「オフランプ」機能を備えた決済プラットフォームを提供している。さらに昨年10月には、ソラナ仮想マシン(Solana Virtual Machine:SVM)を基盤とするレイヤー1(L1)ブロックチェーン「アルケミーチェーン(Alchemy Chain)」の立ち上げ計画を発表した。

同チェーンは、アルケミーペイが成長する業務ニーズに応える為に設計されているとのこと。具体的には、ブロックチェーン基盤の取引とオフチェーンストレージの円滑な相互運用を可能にすることで、次世代の決済インフラの中核を担うとされている。

そして最終的には、法定通貨と暗号資産が摩擦なく共存し、クロスボーダー決済において透明性やセキュリティ、効率を向上させるシステムの確立を目指しているとのことだ。

参考:アルケミーペイ
画像:iStock/werbeantrieb

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

SEC、暗号資産企業に対する訴訟案件を精査。ミームコイン規制の権限についても言及=報道

米国証券取引委員会(SEC)のコミッショナーであり「Crypto Mom(クリプトママ)」として知られるヘスター・ピアース(Hester Peirce)氏によれば、SECはデジタル資産の規制について新たな方針を策定中であり、暗号資産(仮想通貨)企業に対する訴訟案件を精査しているという

トランプ大統領の暗号資産企業、戦略的な「トークン準備金」立ち上げ

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が財務的な利害関係を持つ新しい暗号資産プラットフォーム「ワールド・リバティー・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLF)」は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、そして「グローバルな金融の再構築の最前線にある」その他の暗号資産を強化することを目的とした戦略的なトークン準備金を立ち上げると発表した

【2/12話題】Play Storeから無登録海外アプリ削除、Unichainメインネット、BitGoがIPOかなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored