BlockFiがシリーズBで3000万ドルの資金調達(ザック・プリンス氏のコメントあり)

BlockFiがシリーズBで3000万ドルの資金調達(ザック・プリンス氏のコメントあり)

仮想通貨レンディング企業BlockFiがシリーズBで3000万ドルの資金調達を行なったことを発表。シリーズBのリード投資家はValar Venturesで、そのほかの参加投資家は、Morgan Creek Digital、PJC、Akuna Capital、CMT Digital、Avon Ventures、Castle Island Ventures、Purple Arch Ventures、Kenetic Capital、Winklevoss Capital、Arrington XRP Capital、Hong Kong-based HashKey Capitalとなっている。

 BlockFiのCEO兼共同創立者であるZac Prince(ザック・プリンス)氏は「BlockFiでは、財力を築くための金融商品へのアクセスは、地理的条件や現在の純資産によって制限されるべきではないと考えています。そして、当社のプラットフォームが成熟し続けるにつれて、BlockFiの顧客はより多様な製品の恩恵を受け、より大きな財政力を得ることができると考えています」とコメント。

BlockFiのオペレーション担当副社長兼共同設立者であるFlori Marquez(フロリー・マークエズ)氏は「私たちは、スマホアプリのように見えて感じることができる仮想通貨を中心に金融商品を構築できることを実証し、マスアダプションを促進するために適切な位置にいます」とコメント。

そしてValar VenturesのジェネラルパートナーであるAndrew McCormack(アンドリュー・マクコルマック)氏は「BlockFiを通して、仮想通貨セクターに初めて投資したことを誇りに思っています。そして仮想通貨の最新の金融サービス会社の業界標準を定義することで、会社を前進させ続けることに興奮しています。控えめに言っても、BlockFiはすぐに投資した最も成功した企業の1つです」とコメントしている。

あたらしい経済編集部は、ZacPrince(ザック・プリンス)氏へ独自取材を行なった。

Zac Prince(ザック・プリンス)氏は「仮想通貨市場は2020年になって、再び非常に強気に推移しており、資産クラスのパフォーマンスにとって非常に好調な年になると考えています。今回の資金調達の主な目的は、チームを成長させ、さらに加速したペースであたらしいプロダクトを開発することです。そして、日本への想いとしては、 私たちはいまの日本のクライアントに感謝しています。我々のプロダクトが日本で成長することを嬉しく思っていますし、将来的にはBlockFiの日本オフィスと日本顧客のサポートを期待しています」と取材に答えてくれた。

編集部のコメント

今回BlockFiのラウンドに参加したベンチャーキャピタルを簡潔に紹介します。

Valar Venturesはピーター・ティールが創設したフィンテック領域専門のベンチャーキャピタルです。これまでTransferwiseやN26などがポートフォリオに存在しています。

Morgan Creek Digitalはアンソニー・ポンプリアーノが創設したデジタル通貨領域専門のベンチャーキャピタルです。ポートフォリオとしては、Bakkt、TrustToken、Coibaseなどが存在します。

Point Judith Capitalはアーリステージ(シリーズAまで)に特化したベンチャーキャピタルです。ポートフォリオとして、Expensifyなどが存在しています。

Akuna Capitalは、ポートフォリオが明らかになっていません。CMT Digital(https://cmt.digital/)は仮想通貨領域に特化したベンチャーキャピタルです。ポートフォリオとしては、ABRA、Bakkt、Polychain Capital、Panteraなどが存在しています。

Avon Venturesは、ポートフォリオが明らかになっていないです。

Castle Island VenturesはErisXなどがポートフォリオとして存在しています。

Purple Arch VenturesはポートフォリオにLIGHT FIELD LABやSONGCLIPなどが存在しています。

Kenetic Capitalはトレーディングプロダクトを持ち、事業としてベンチャーキャピタルを営んでいます。

Winklevoss Capitalはウィンクルボス兄弟が経営するベンチャーキャピタルです。ポートフォリオはZCash、Bitcoin、Ether、HealthHouseなどが存在しています。

Arrington XRP Capitalはデジタル通貨領域に特化したベンチャーキャピタルです。ポートフォリオは、Skale Labs、Casper Labs、Near Protocolなどが存在しています。

HashKey Capitalはテクノロジーに特化した香港を拠点にするベンチャーキャピタルです。ポートフォリオには、Ethereum、FENBUSHI CAPITAL、LONNGHASH、DIFINITYなどが存在しています。

このように、BlockFiはグローバルに多種多様なパートナーを築きました。2019年8月にあたらしい経済編集部はZac Prince氏へ取材を行なっていますので、聴いていただけると幸いです。

記事:ブロックファイは既存金融の課題をクリプトでどう解決するか?(Block Fi CEO and Founder Zac Prince) 特集 

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:dalebor,Panuwat-Sikham)

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道