ブロックチェーン基盤の外為決済システム「CLSNet」にJPモルガン、シティーバンクなどが参加

ブロックチェーン基盤の外為決済システム「CLSNet」にJPモルガン、シティーバンクなどが参加

外為決済サービスプロバイダーCLSは、Actinver(アクティンバー)、BNP Paribas(BNPパリバ)、Citibank(シティーバンク)、JP Morgan(JPモルガン)が、ブロックチェーン基盤の外貨決済システムCLSNetに参加し、分散型台帳技術(DLT)を活用することを発表した

CLSNetはIBMと共同開発され、ブロックチェーン上で動作する初の外為決済市場向けのエンタープライズアプリケーションだ。

CLSNetには、既に9つの企業が参加している。9つの企業のうち明らかになっているのは、Bank of America(バンク・オブ・アメリカ)、 Bank of China(バンク・オブ・チャイナ)、 Goldman Sachs(ゴールドマンサックス) Intesa Sanpaolo(インテサ・サンパオロ)、Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)である。

CLSNetは、FX市場でのネッティングレベルを標準化、もしくは向上させる。さらに、流動性の改善、運用効率の向上、多通貨同時決済(Continuous Linked Settlement)のリスク軽減を可能にするとのこと。

CLSの最高事業開発責任者であるAlan Marquard(アラン・マーコート)氏は、「最新の参加者の追加は、CLSNetがFX市場に提供している価値の証です。 サービスは引き続き、参加者を獲得し、効率的にシステムを動作させていきます。 サービス成長への投資を継続し、クライアントへの価値提案をさらに拡大する機能強化のロードマップを作成していきます」とコメント。

編集部のコメント

CLSは世界で外為決済サービスを提供し続けるリーダーであり、外為市場の発展に最も寄与してきた存在であると、同社ウェブサイトに記載しています。

CLSは2002年の決済開始以来、CLSはマルチラテラル・ネッティングや決済に対する革新的なアプローチにより、外為市場を変革してきました。CLSは世界最大手の金融機関60社以上の顧客を持ち、サードパーティー24,000社以上の当社サービス利用を含めて、1営業日当たりの決済額は5兆ドルに上っています。

ここで、為替取引などのビジネスシーンで「ネッティング」という言葉がよく出てきますので、説明させてください。「ネッティング」とは、相互に売買取引のある企業間で、金銭取引を一定期間ごとに帳簿上で相殺して、差額を支払う方法のことです。例えばA社とB社間で、A社がB社への売掛金100万円、B社がA社への売掛金50万円あったとします。

ネッティングでは、その差額の50万円を支払えば良いです。しかし、システムを使わなければ、A社が50万円支払い、B社が100万円支払う処理を行わなければなりません。プロセスが重複してしまうので、決済手数料など諸々の手数料がかかってしまいます。

CLSNetは今後より増えていくであろう多国間取引において、取引コストを削減する大きな役割を果たすのではないか、とあたらしい経済編集部は考えます。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:Godruma)

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