Fidelityがロンドンでカストディーサービス開始

Fidelityがロンドンでカストディーサービス開始

Fidelity Digital Assets(FDA)がロンドン拠点の仮想通貨投資会社Nickel Digital Asset Management(NDAM)へビットコインのカストディサービスを提供し始めることが、NDAMプレスリリースで明らかになった。

昨年12月にFDAはロンドン拠点を設立したのち、初めての顧客にNDAMがなる。サービス内容は、NDAMがビットコインを長期保有するためのコールドウォレットを提供することだ。

Fidelity Digital Assetsの欧州責任者であるChirs Tyer氏は「昨年末に欧州市場に参入したばかりで、現在デジタル資産に投資している、または投資を計画している投資家と会い続けているのが現状。私たちがいまフォーカスしていることは、欧州の顧客基盤を開発し、デジタル資産を運用できる優れた環境とサービスを提供することです」とThe Blockの取材で答えている。

なおNDAMは、デジタル資産を取引するウォレットシステムに関して、Coppers Walled Gardenが開発したシステムを利用し、長期に安全管理するためのストレージとしてFDAが提供するサービスを利用することを明らかにしている。

編集部のコメント

ニュースで登場した、Nickel Digtal Asset Management(NDAM)とCooper’s Walled Garden2社について補足します。

NDAMは、ロンドンを拠点とする個人所有の投資会社であり、機関投資家向けにさまざまなデジタル資産戦略ソリューションを提供しています。 同社は、非常に洗練された低レイテンシのアルゴリズム取引を展開し、スポット市場とデリバティブ市場の両方で幅広い裁定戦略を追求し、さまざまな方向性のある買い持ち商品を追求しています。 NDAMの特徴は創業メンバーがベガキャピタル、チューダーヨーロッパ、トスカファンドなどのグローバルヘッジファンドやバンカーズトラスト、ゴールドマンサックス、JPモルガンなどの主要なウォール街の銀行で得た60年の投資経験を組み合わせて、経営されていることです。

そして、Cooper’s Walled Gardenは世界的な機関投資家と規制基準を満たし、機関投資家がデジタル資産を取得、保存、および取引できるようにするインフラストラクチャを設計・開発している企業です。 独自の複数署名の保護アプリケーションによって、機関投資家は資産が盗難の危険にさらされていないことを確信できています。 また、同社はフィアットやデジタル資産の盗難を含む犯罪に対して保険をかけている数少ないデジタル資産保管ツールの1つでもあります。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:Vanzyst)

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【9/11話題】UPBONDと鹿島建設らが「JPYC」活用の実証実験、博報堂キースリーとスターテイルがSoneium導入企業の支援など(音声ニュース)

UPBONDと鹿島建設ら、「JPYC」活用で建設現場の処遇改善と運営の効率化へ、博報堂キースリーとスターテイル、「Soneium」上でのサービス構想・開発実装の企業支援を開始、暗号資産詐欺の被害額、23年に45%急増=FBI、シンガポール、ワールドコインのアカウントとトークンの売買サービス提供者を捜査。先月は逮捕者も、バイナンスジャパンにネオ(NEO)上場、国内2例目、英金融監視機関、暗号資産ATMの違法運営で男を提訴、PayPalとVenmo、イーサリアムネームサービス(ENS)導入、State StreetとGalaxy Digital、デジタル資産ETF3銘柄立ち上げ、スタンダードチャータード、UAEでデジタル資産カストディサービス開始、テザー社、トロン、TRMラボの3社が協力。USDT不正利用と戦う金融犯罪ユニット設立、ビットコインスケーリング「Fractal Bitcoin」がメインネット公開、FBトークン配布も、バイナンスでトークンロック解除・権利確定スケジュール機能導入、CoinMarketCap提供=報道

Sponsored

テザー社、トロン、TRMラボの3社が協力。USDT不正利用と戦う金融犯罪ユニット設立

USDTなどのステーブルコイン発行企業テザー(Tether)社とジャスティン・サン(Justin Sun)氏が設立したパブリックブロックチェーンのトロン(TRON)、暗号資産取引に関するセキュリティツールを提供するTRMラボ(TRM Labs)の3社が提携し、暗号資産(仮想通貨)犯罪に対抗する民間金融犯罪ユニット「T3 Financial Crime Unit (T3 FCU)」を設立した

博報堂キースリーとスターテイル、「Soneium」上でのサービス構想・開発実装の企業支援を開始

博報堂キースリーとスターテイルラボ(Startale Labs)が共同で、ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs)開発のブロックチェーン「ソニューム(Soneium)」を活用した企業のサービス構想企画、開発実装のサポートサービスの提供開始を9月11日発表した