クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ

旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」が選定

クリプトヴィレッジが、旧山古志村に続く新たなLocal DAOの地域候補地として「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定したことを4月30日発表した。

クリプトヴィレッジは、新潟県長岡市山古志を拠点とするweb3企業。デジタル関係人口を増加させることを目的とした「Nishikigoi NFT」の発行や、Local DAO構想の推進を通じて、テクノロジーとローカルをつなぎ、各地に残る多様なコミュニティと文化を支えていく活動を行っている。

発表によると、今回選定された「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」が正式なLocal DAOの拠点とするかどうかを問う、「Nishikigoi NFT」保有者を対象としたコミュニティ投票が開始されたとのこと。

この投票にて同2地域がLocal DAOの新たな拠点となった場合、地域住民と「Nishikigoi NFT」保有者との協働により同地域をLocal DAOとして運営していくとのことだ。

この投票は4月30日から6月10日の期間にて実施され、結果は6月11日に発表される予定だ。

なお投票は、分散型投票プラットフォーム「Snapshot」にて行われる。ただし投票権は、スナップショットが実施された4月24日以前に「Nishikigoi NFT」を保有していた者のみに付与される。

クリプトヴィレッジによるとLocal DAOは、デジタル村民によって自律的に運営される共同体。地域住民とデジタル村民が協力し、地域の課題解決や新たな価値創造に取り組むことで、持続可能な発展を目指しているという。現在はLocal DAOのモデル地域として旧山古志村が推進されている。

NFTとローカルの組み合わせによって生まれた新たな共同体の形を「Local DAO」とクリプトヴィレッジは定義しているという。

旧山古志村での第一弾Local DAOの開始から早くも2年が経過し、同社はその間、このLocal DAOが今後の地域コミュニティの在り方として社会に定着するか否かを探求してきたとのこと。

今回の2地域選定についてクリプトヴィレッジは、「Local DAOが単なる『ファーストペンギン』の特殊解にとどまらず、日本や世界中のローカルコミュニティで応用可能な汎用解となり得るかを実証するため、次のステップに進んでいる」と述べている。

関連ニュース

images:iStocks/wvihrev

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【5/21話題】デジタルカーボンクレジット決済に「JPYC」活用の検討、英判事がクレイグライトは嘘ついたと指摘など

デジタルカーボンクレジット決済に「JPYC」活用の検討開始、三菱UFJ信託・プログマ・KlimaDAO JP・オプテージら、自称ビットコイン発明者クレイグライト、主張裏付けのため繰り返し嘘をついたと英国判事が指摘、国内初、バイナンスジャパンに「サイバーコネクト(CYBER)」上場へ、国内3例目のマスクネットワーク(MASK)も、Gala Gamesがセキュリティインシデント報告、50億GALAが不正発行、イーサリアム「edcon2024 TOKYO」、渋谷区と提携し小委員会設立へ、トレント大教授、ブロックチェーンの耐量子暗号システムへの移行の必要性を指摘、ミームコイン作成・取引の「Pump. Fun」元従業員逮捕、約125億円の損失被害後

トレント大教授、ブロックチェーンの耐量子暗号システムへの移行の必要性を指摘

トレント大学の数学教授であるマッシミリアーノ・サラ(Massimiliano Sala)教授は、量子コンピューターがブロックチェーンのセキュリティに重大な脅威をもたらす可能性があると指摘。今後のブロックチェーン技術について洞察を行った。米フィンテック企業のリップル(Ripple)社の記事コンテンツ「リップルインサイツ(Ripple Insights)」にて5月17日報告されている