米クラーケン、アイルランドとベルギーで「モネロ(XMR)」上場廃止へ

クラーケンがXMRを上場廃止へ

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、アイルランドとベルギーにおけるモネロ:Monero(XMR)の上場廃止を4月10日発表した。

クラーケンは今年6月10日に、アイルランドとベルギーのユーザーを対象にXMRの取り扱い終了および出金を停止するとのこと。なおこの時点でユーザーが保有している残高のXMRは自動的にBTCへ変換されるという。

また全ての証拠金ポジションは今年5月10日までに決済する必要があり、この日までに決済されていない場合はこれらのポジションが自動決済されるとのことだ。

XMRは、ゼロ知識証明などの技術を活用することで送金の追跡を難しくする仕組みが組み込まれたトークンとされる「プライバシーコイン」だ。「プライバシーコイン」は一昨年11月EUにて、マネーロンダリングへの利用を懸念して「プライバシーコインを禁止する可能性のあるとされる新たな規制」の導入が検討されていた。

大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)でもベルギーやフランス、イタリア、スペイン、ポーランドにおいてXMRの取引を停止している。

関連ニュース

参考:クラーケン

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

カルシ、米国向けにセイネイティブの「SEI」と「USDC」入出金に対応

米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)で、レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」のネイティブトークンSEIおよび同ネットワーク上の米ドル建てステーブルコインUSDCの入出金が可能になり、同資産を用いたイベント契約取引の資金移動ができるようになった。Xより12月3日に発表されている

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した