独DZ銀行、機関投資家向けデジタルカストディプラットフォーム提供開始

DZ銀行がブロックチェーン基盤のデジタルカストディ提供開始

ドイツで資産規模第3位の銀行であるDZ銀行(DZ Bank)が、ブロックチェーン基盤のデジタルカストディプラットフォームを、機関投資家向けに提供開始したことを11月2日発表した。

これにより機関投資家は、DZ銀行提供のデジタルカストディプラットフォームを通じて暗号資産(仮想通貨)に投資可能になったとのこと。

また発表によるとDZ銀行は、ブロックチェーン活用の機関投資家向けデジタルカストディプラットフォームを提供開始したドイツにおける初の信用機関になったとのことだ。なお同銀行による同プラットフォーム構築への取り組みは昨年に開始していた。

DZ銀行証券サービス及びデジタルカストディ部門責任者ホルガー・メフェルト(Holger Meffert)氏は、機関投資家向けデジタルカストディプラットフォームの提供開始について「今後10年以内に、資本市場ビジネスの大部分が分散台帳技術(DLT)ベースのインフラストラクチャを介して処理されることを想定している」とコメントしている。

また同氏によるとDZ銀行は、新たなカストディソリューション運用の為に、IT・オペレーション・コンプライアンス部門で10名以上の従業員を雇用したと述べている。

DZ銀行は今年6月、機関顧客が暗号資産に投資できるようにする為にドイツの金融規制当局である連邦金融監督庁(BaFin:バフィン)に暗号資産カストディライセンスを申請している。

また同行は今年2月、スイスのデジタル資産関連企業メタコ(METACO)と提携し、同銀行のデジタル証券と暗号資産の管理に、メタコのデジタル資産カストディ及びオーケストレーション(管理の自動化)サービス「ハーモナイズ(Harmonize)」を採用している。

なお現在DZ銀行は、機関投資家だけでなく個人顧客も暗号資産に直接投資できるように取り組んでいるとのことだ。

関連ニュース

参考:DZ銀行
images:iStocks/BlackSalmon

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道