BNBチェーンのレイヤー2「opBNB」、インフラプロバイダー向けにメインネットローンチ

「opBNB」がインフラプロバイダー向けにメインネットローンチ

「BNBチェーン」のレイヤー2ネットワーク「opBNB」が、インフラストラクチャープロバイダー向けにメインネットを8月16日にローンチした。「BNBチェーン」は、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)提供のブロックチェーンである。

「opBNB」は、オープンソースのブロックチェーン開発ソフトウェア「OPスタック(OP Stack)」を採用したイーサリアム仮想マシン(EVM)互換のL2ブロックチェーン。今年6月にテストネットをリリースした。

「OPスタック」はイーサリアム(Ethereum)のL2スケーリングソリューションであるオプティミズム(Optimism)の技術に基づいたソフトウェア。開発者はこのソフトウェアを用いることで、「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のレイヤー2ブロックチェーンの立ち上げが可能だ。

今回のメインネットローンチは「opBNB」でのインフラストラクチャーを開発するサービスプロバイダーに向けてのものであり、一般のユーザーには公開されていない。なお一般のユーザーに向けての正式なローンチは8月末から9月初旬を予定しているとのこと。

しかし「opBNB」は利用可能であり、BNBチェーンが提供するブリッジも既に稼働している。同ブリッジではBNBスマートチェーン(BSC:BNB Smart Chain)からネイティブトークン「BNB」の入金が可能だ。

またBNBチェーンは、「opBNB」での開発をサポートするチュートリアルを公開している。このチュートリアルではメタマスクなどのウォレットを「opBNB」に接続する方法から、分散型アプリケーション(Dapps)の開発方法まで幅広く説明がされている。

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参考:ブログ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・artacet

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
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