大和証券グループが「クリプタクト」のpafinへ出資
大和証券グループ本社と暗号資産(仮想通貨)の自動損益計算サービス「クリプタクト」運営のパフィン(pafin)が、web3関連ビジネスにおける事業推進に向けた業務提携の検討開始を8月3日発表した。
また業務提携に先行して、大和証券グループ本社はパフィンが実施した第三者割当増資の引き受けも決定したとのことだ。
両者による業務提携の検討開始は、大和証券グループ本社の金融ノウハウとパフィンのweb3に関わる技術力を融合し、それぞれが展開する事業における協業やweb3領域での事業の共同開発等の連携を進めるべく合意されたとのこと。
提携内容の詳細等については改めて発表があるとのことだ。
なお大和証券グループ本社によるパフィンへの出資額については不明。「あたらしい経済」編集部が調達額についてパフィンへ取材したところ、「調達額は非公開となります」との回答を得た。
大和証券グループ本社の中核子会社である大和証券では、ブロックチェーン技術を活用したデジタル証券であるセキュリティトークン(ST)を2022年2月に事業化しこれまで累計で約226億円を引受けるなど国内最大シェアの引受証券会社となっているとのこと。
大和証券は昨年2月、三菱UFJ信託銀行、ケネディクス、SMBC日興証券と協業し、ケネディクスが不動産信託として三菱UFJ信託銀行に運用を委託している学生向け賃貸住宅の信託受益権を、小口化した資産裏付型STとして投資家に販売を開始している。なお資産裏付型STの発行プラットフォームは、三菱UFJ 信託銀行が提供するブロックチェーン基盤「Progmat(プログマ)」が活用されている。
また大和証券グループ本社が2017年に設立したグループ会社Fintertech(フィンターテック)においては、国内初の暗号資産担保ローンを2020年3月より提供している。同社ではビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の担保ローンを法人・個人に対して提供している。
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