ヴァルキリーの現物ビットコインETF、ナスダックがSECに再申請

ナスダックがヴァルキリーの現物ビットコインETFをSECに再提出

ナスダック(Nasdaq)が、ヴァルキリー(Valkyrie)による現物ビットコインETF(上場投資信託)の上場申請を、米証券取引委員会(SEC)に7月3日再提出した。

また再申請では、大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースグローバル(Coinbase Global)がヴァルキリーのETFの監視を行うことが記載されている。

なおヴァルキリーによる現物ビットコインETFについては、6月21日に申請書類がSECに提出されていた。

今回の動きは、これまでにナスダックおよびシーボーグローバルマーケット(Cboe Global Markets)から提出された現物ビットコインETFの書類について、SECが「十分に明確かつ包括的でない」と指摘したことを受けたものとなる。

これについてナスダックは、6月28日にもブラックロック(BlackRock)による現物ビットコインETFの再申請を行い、コインベースをETFの監視共有パートナーに追加している。

また6月30日にはシーボーグローバルマーケットが、フィデリティ(Fidelity)、ウィズダムツリー(WisdomTree)、ヴァンエック(VanEck)、インベスコ(Invesco)、ギャラクシー(Galaxy)による現物ビットコインのETFをSECへ再申請し、同様にコインベースをETFの監視共有パートナーに追加している。

なおヴァルキリーはすでに米国で2番目の先物ビットコインETFの「ビットコインストラテジーETF(Bitcoin Strategy ETF)」とビットコインのマイニングから収益または利益を得る企業の株価を追跡する「ビットコインマイナーズETF(Bitcoin Miners ETF)」を提供している。

またヴァルキリーは5月16日、新たにビットコイン先物ETF「ヴァルキリー・ビットコイン・フューチャーズ・レバレッジ・ストラテジーETF(BTFD)」の申請をしている。

今回再申請されたETFは「ヴァルキリービットコインファンド(Valkyrie Bitcoin Fund)」の名称で、ヴァルキリーは同ETFをナスダック(Nasdaq)取引所にティッカーシンボル「BRRR」として上場を目指すと表明している。

はじめてのビットコインはメルカリで

関連ニュース

参考:ナスダック
デザイン:一本寿和
images:iStoks/24K-Production

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/17話題】カルビーがブロッチェーン活用のIP管理の実証実験、ANAPが約2億円分のビットコイン購入など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

Semler Scientificが最大5億ドルの証券発行枠を申請、ビットコイン追加購入を含む資金調達へ

米ナスダック上場企業の医療機器メーカーであるセムラーサイエンティフィック(Semler Scientific)が、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の追加購入等を目的に、最大5億ドル(約714億円)の有価証券を随時発行・販売可能とする登録届出書を4月16日付で米証券取引委員会(SEC)に提出した

米国のステーブルコイン政策、ユーロにとって関税より危険=伊経済財務相

イタリアのジャンカルロ・ジョルジェッティ(Giancarlo Giorgetti)経済財務相は4月15日、ドルに連動するデジタル通貨「ステーブルコイン」を巡る米国の政策について、欧州市民に国際決済の魅力的な手段を提供し、関税以上に欧州にとって懸念すべき事態を招く恐れがあるとの見方を示した