バイナンスオーストラリアが銀行からの豪ドル入金停止、決済プロバイダーからのサービス停止で

バイナンスオーストラリアが銀行からの豪ドル入金停止

世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)の豪州部門バイナンスオーストラリアが、ユーザーの銀行送金による同取引所への豪ドル入金が即時不可能になると5月18日発表した。

この原因をバイナンスオーストラリアは公式Twitterにて、第三者の決済プロバイダー「Cuscal(クスカル)」がアクセスを遮断したことによるものと説明した。

なおバイナンスオーストラリアは現地の決済企業に確認し、同社からの出金は継続できると、その後に発表している。

またデビットカードやクレジットカードを利用すればアカウントに入金できなくとも、ユーザーは引き続き暗号資産の売買ができるとも同社は伝えた。

バイナンスオーストラリアは声明の中で「我々は、ユーザーに豪ドルの入出金を提供し続けるため、代わりのプロバイダーを見つけるのに懸命に動いています」と述べている。

なお「Cuscal」にコメントを求めたところ、すぐに返答はなかった。

またオーストラリアン・フィナンシャル・レビュー紙では、同国第2位の小売銀行ウェストパック銀行(Westpac Banking Corp)が、顧客のバイナンスとの取引を禁止したとも報じられている。

ウェストパック銀行についてもロイターの取材に対し、すぐにコメントが返ってきていない。

同行は以前の声明にて、詐欺による損失を減らすために一部の暗号資産決済をブロックしたと述べていた。

なおバイナンスオーストラリアは4月、同国でのデリバティブ部門のサービスライセンスをオーストラリア証券投資委員会(ASIC)から取り消されている。

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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Binance Australia says banking disrupted as payment provider cuts service
Reporting by Lewis Jackson and Byron Kaye in Sydney; Editing by Christopher Cushing
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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