Intainがトークン化証券プラットフォーム、アバランチ(AVAX)サブネットで

アバランチサブネットで、「IntainMARKETS」ローンチ

ストラクチャードファイナンス(仕組み金融)のプラットフォームを開発・提供するインテイン(Intain)が、トークン化された証券を扱う「IntainMARKETS」をアバランチ(Avalanche)のサブネット上に立ち上げた。

インテインが、アバランチのツイートを引用する形で2月1日に発表した。

なお「IntainMARKETS」は米国でホストされるインフラを持ち、データは米国内に置くことができるという。またネットワークを検証するバリデータになるにも米国の法人および個人でなければならないとのことだ。

「IntainMARKETS」の狙いは、金融商品の複雑な構造を簡素化し、より透明で安全かつコスト効率の高いものにしていくことにあるという。

具体的に「IntainMARKETS」では、金融商品の発行者、検証代理人、引受人、格付機関、サービサー、受託者、投資家といったストラクチャードファイナンスの主要関係者の機能を自動化し統合していくという。そして信託仲介業者を置き換えるのではなく、単一のプラットフォームとプロセスに統合し、完全なオンチェーンワークフローでトークン発行と投資を可能にしていくとのことだ。

Intainの創業者兼CEOシッダールタ(Siddhartha)氏は「これまでのブロックチェーン業界の試みはトークン化に重点を置いてきましたが、複雑な構造に基づく金融商品にとって、トークン化自体は透明性の必要性や効率性に対応するものではありません。私たちは、現在のパートナーである金融機関のサポートに感謝し、業界の注目すべき発行者や投資家からの反応に勇気づけられています。金融サービスのための完全準拠のブロックチェーン対応システムというビジョンを共有するAva LabsとAvalancheのエコシステムのコミットメントは、IntainMARKETSの立ち上げに不可欠でした」と伝えている。

Ava Labsの社長ジョン・ウー(John Wu)氏は「Intain MARKETSは、トークン化された金融商品の発行とその投資、そしてオンチェーンでのエンドツーエンドの管理を組み合わせた、私たちが見た最初のストラクチャードファイナンス市場の1つです。IntainMARKETSのチャンスの大きさには目を見張るものがあります。私たちはAvalancheが伝統的な金融資産がオンチェーン化するためのブロックチェーンプロトコルになることを望んでおり、このプラットフォームは2兆ドルの発行市場機会に対応しています」とコメントしている。 

 

参考:Avalanche
images:iStocks/Rabbit_Photo
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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