バハマで逮捕のFTX前CEOサム、米国へ身柄引き渡しへ

FTX前CEOサム、米国への身柄引き渡し決定

バハマに拘留されているFTX前CEOのサム・バンクマン・フリード(Samuel Bankman-Fried:SBF)氏が、現地時間12月21日の夜(日本時間22日午前中)に米国へ移送される予定だ。バハマ司法長官ライアン・ピンダー(Ryan Pinder)氏が電子メールによる声明を出したことが報道各社によって21日報じられた。

CNNによると、SBF氏は21日の朝に行われた審問に出席し、米国への身柄引き渡しを承認したとのこと。その後バハマの外務大臣がそれに同意し、引き渡しが正式に決定された。ピンダー長官の声明によると、SBF氏は同日夜にバハマを出国し、米ニューヨークへ移送される予定とのことだ。

SBF氏は12月12日にバハマ警察によって逮捕され、13日に米国連邦検察によって起訴された。起訴内容は詐欺6件、マネーロンダリング1件、選挙法違反1件の計8件であり、その中には米国証券取引委員会(SEC)や米国商品先物取引委員会(CFTC)による起訴も含まれている。

起訴状の容疑は「被告の広範囲にわたる計画により、被告が設立した国際暗号通貨取引所であるFTXに預けられた数十億ドルの顧客資金を不正に流用し、FTXおよび同じく被告が設立した暗号通貨ヘッジファンドであるアラメダリサーチ(Alameda Research)への投資家や貸し手を欺いた」とされている。

なおSBF氏にかけられた容疑は「米国史上最大の金融詐欺の1つ」とされるほどの重罪であるという。有罪判決が下された場合、SBF氏に終身刑が言い渡される可能性もあるとも報じられている。

関連ニュース

FTX前CEOサム、詐欺・マネロン・選挙法違反など計8件で起訴

米議会で暗号資産規制強化の機運高まる、FTX創業者起訴で

FTX前CEOサムがバハマで逮捕、米国へ身柄引き渡しか

暗号資産メディア「The Block」CEO辞任、FTX元CEOサムのアラメダからの融資開示せず

バイナンスがデジタル商工会議所に参加、暗号資産規制フレームワーク構築支援で

参考:CNN
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

米資産運用会社VanEck、欧州市場向けにソラナETNにステーキング報酬を導入

米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が、欧州市場向けに、ソラナ(Solana / SOL) ETN(Exchange Traded Note:上場投資証券)にステーキング報酬を追加した。このことは、ヴァンエックのデジタル資産調査部門の責任者マシュー・シーゲル(Matthew Sigel)氏が自身のXアカウントより10月21日に報告している

【10/25話題】国内の暗号資産ETF等の組成等に向けた提言公表、米MSが株主総会の議決項目に「ビットコインへの投資評価」など(音声ニュース)

「国内における暗号資産ETF等の組成等に向けた提言」、交換業者や証券会社らの勉強会が公表、米マイクロソフト、12月株主総会の議決項目に「ビットコインへの投資評価」を設定、米政府ウォレットから30億円相当の暗号資産が不正流出か、クラーケンがDeFi向け独自チェーン「Ink」を来年Q1ローンチへ、オプティミズムスーパーチェーンで、ユニスワップが「暗号資産ブリッジ機能」追加、9ブロックチェーン間に対応、スイ財団、インキュベーションハブ「SuiHub」をドバイで開設、米マイクロストラテジー会長マイケルセイラー、暗号資産カストディに関する発言で批判浴びる

スイ財団、インキュベーションハブ「SuiHub」をドバイで開設

レイヤー1(L1)ブロックチェーン「スイ(Sui)」の開発を支援するスイ財団(SuiFoundation)が、ブロックチェーン技術の普及とスタートアップ支援を目的としたドバイ首長国拠点のインキュベーションハブ「スイハブ・ドバイ(SuiHub Dubai)」を設立した。このことは「スイ」の公式Xより10月24日発表された

米マイクロストラテジー会長マイケルセイラー、暗号資産カストディに関する発言で批判浴びる

マイケル・セイラー(Michal Sayler)氏が、10月21日に公開されたインタビューの中で述べたコメントに対して批判が集まっている。イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏も、10月23日に自身のXアカウントにてセイラー氏の主張に異議を唱えている