「デジタルドルは外国為替決済を加速させる可能性がある」NY連銀トップが言及

「デジタルドルは外国為替決済を加速させる可能性がある」NY連銀トップが言及

ニューヨーク連邦準備銀行のトップは外国為替市場の決済時間を短縮するために、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のデジタルドルを利用することが有望であると11月4日に伝えた。

同行の市場グループの責任者であるミシェル・ニール(Michelle Neal)氏は、CBDCに関わることが差し迫っているとは述べなかった。

しかし彼女は同行の研究活動によって、この種の通貨が金融システムの重要な部分にどのような利益をもたらすかが明らかになったと説明した。

ニール氏は、シンガポールで開催された会議で、外国為替のスポット取引について「国境を越えた決済という意味で重要であり、より長く、より複雑な取引のためのビルディングブロックとして機能する」と述べた。

またニール氏は、これらの取引の決済には2日程度かかるため、「改善の余地がある」と指摘した。 調査結果によると、デジタルドルは、ホールセールで使用され、取引を記録する技術は、即時かつ原子的な決済をもたらすとされている。

そしてニール氏はこの研究成果を「平均10秒以内で決済が行われ、水平方向のスケーリングが可能であることが示された」と述べている。

連邦準備制度(FRB)は、フェッドコイン(Fedcoin)とも呼ばれるデジタルドルを立ち上げる方法をしばらく検討してきた。FRBの指導者はそのようなデジタル資産を立ち上げるには、選挙で選ばれた指導者のサポートが必要だと述べている。

なお一部の中央銀行に勤める人の中には、米国にCBDCが必要なのかどうか、疑問視する声もある。 ニール氏のコメントは、研究プロジェクトに関するニューヨーク連銀の報告書が発表される前に出されたものだ。

その報告書の中で、同行のニューヨーク・イノベーション・センター所長のペール・フォン・ゼロウィッツ(Per von Zelowitz)氏は、第一段階の作業について「重要な決済インフラの近代化におけるブロックチェーン技術の有望な応用を明らかにし、私たちの最初の実験は、米国の視点からの貨幣と決済の未来に関するさらなる研究開発への戦略的発射台を提供します 」と述べている。

なお報告書では「この調査結果が中央銀行デジタル通貨の導入に影響を与えるものではなく、また特定の政策成果を促進することを意図したものでもない」と注意が促されている。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
(Reporting by Michael S. Derby; Editing by Kim Coghill and Andrea Ricci)

翻訳:竹田匡宏(あたらしい経済)
images:Reuters

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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