ビットフライヤーがPoW版イーサリアム「ETHW」を日本円で交付へ、本日ETH保有ユーザーに

ビットフライヤーがETHWを日本円で付与へ

国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフライヤー(bitFlyer)が、「EthereumPoW」のトークン「ETHW」について、その相当額を日本円で交付することを10月17日発表した。

日本円による交付の対象となるのは、「ETHW」が発生した9月15日の時点でビットフライヤーにイーサリアム(ETH)の現物を保有していたユーザー。交付日は10月18日。

また交付の際に用いる「ETHW」の日本円換算のレートは1ETHW=1,307円になるとのことだ。

なおコインマーケットキャップによると、記事執筆時点(10/18 14:40)の「ETHW」の価格は¥1,631.92円となっている。また先行して「ETHW」を日本円で交付したGMOコインでは1,301円、ビットバンクでは1,305円としている。

ビットフライヤーの基準額は、同社が「ETHW」を売却し得た金額から、対象顧客への日本円交付の為に生じた費用を差し引いた価格とのことだ。

「EthereumPoW」は、9月15日に実行されたイーサリアム(Ethereum)メインネットの大型アップグレード「マージ(The Merge)」後に発生したブロックチェーン。「マージ」によりイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSに移行し、残存したPoWチェーンが分岐され「EthereumPoW」が始動した。

この「EthereumPoW」始動により、イーサリアム(ETH)保有者に対し保有ETHと同数の「ETHW」がエアドロップ(配布)されていた。

メタマスク(MetaMask)などの暗号資産ウォレットにETHを保有していたユーザーは「ETHW」をそのまま入手できているが、中央集権取引所を介してETHを保有するユーザーについては、取引所が「ETHW」を受け取っている為、「ETHW」が取得できるかは取引所の判断に委ねられていた。

なお「マージ」後にはPoW版イーサリアムとして「EthereumPoW」の他にも「Ethereum Fair(ETHF)」が発生しており、GMOコインでは「ETHW」に続き、14日に「ETHF」を日本円で交付することも発表している。

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参考:ビットフライヤー

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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