ダッパーラボがロシア関連のアカウント一時停止、EUの金融制裁により

ダッパーラボがロシア関連のアカウントを一時停止

ブロックチェーン開発企業ダッパーラボ(Dapper Labs)が、EU(欧州連合)によるロシアへの新たな金融制裁により、ロシア国民やロシアと繋がりのあるアカウントを一時停止した。ダッパーラボが同社のサポートページを更新し「ロシアのコレクターに影響する制限」を追加したことで明らかになった。

EUはロシアによるウクライナ侵攻を受けて今月6日、ロシアとロシア国民に対して新たに金融関連の制裁を課している。この制裁には暗号資産(仮想通貨)関連サービスの制裁も含まれているとのこと。

今回の制裁にはロシアに関わりのあるアカウントについて、ウォレット内の金額に関係なく、いかなる暗号資産ウォレットやアカウント、保管サービスの提供が禁止されているという。

これにより、EUの規制対象となるダッパーラボの支払い処理およびストアドバリューサービスのパートナーは、ロシアに関わりのあるアカウントについてEUの法律に沿った対応をするよう指示されているとのこと。

そのためダッパーラボでは「全ダッパースポーツにおける任意のモーメントの購入、販売、付与」、「アカウントからの出金」、「残高からの購入」が停止されるとのことだ。

しかしダッパーラボはアカウントの閉鎖をすることはないため、これらの制限を受けるユーザーは引き続きNFTにアクセスしてNFTを表示できるという。またユーザー自身が所有する全モーメントと全残高は引き続きユーザー自身の所有物として管理できるとのことだ。

なおEUの政策執行機関である欧州委員会(EC)は今年3月、ロシアとベラルーシに対する経済制裁に暗号資産を適用することを発表している。

関連ニュース

EU、ロシアとベラルーシへの経済制裁を暗号資産にも拡大

EU理事会が暗号資産市場の規制法案「MiCA」可決、24年に法制定

ダッパーラボ、スペイン「ラリーガ」のNFTプラットフォーム「リーガ・ゴラッソ」β版ローンチ

ダッパーラボのアメフトのNFTプラットフォーム「NFL ALL DAY」正式ローンチ

米総合格闘技UFC、コレクタブルNFT「UFC STRIKE」販売へ。ダッパーラボの「FLOW」で

参考:Dapper Labs
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Myvector

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道