USDCのサークル、決済システム企業エレメンツ買収、暗号資産決済の簡略化目指す

USDCのサークル、エレメンツ買収、暗号資産決済の簡略化目指す

ステーブルコイン「USDC」を発行・管理するサークル(Circle)が、決済システム提供のエレメンツ(Elements)を買収したことを9月29日に発表した。なお買収金額などは明かされていない。

買収の目的はクレジットカードなど既存の決済取引を行うためのツールを利用する企業が、暗号資産決済サービスを簡単に導入できるようにすることだという。

サークルの最高プロダクト責任者であるニヒル・チャンドック(Nikhil Chandhok)氏は「私たちは、暗号資産決済の複雑さを取り除くためのエレメンツチームの活動に非常に感銘を受けています。決済と金融サービスへの参入障壁を下げ、ドル決済ユーティリティを確立することはサークルの使命の中核をなすものです。シームレスで効率的、摩擦のない、楽しい顧客体験を促進できる優れたデザインの決済製品を提供することは、加盟店がこれらの次世代決済ソリューションを活用できるようにするための鍵です」とリリースで伝えている。

エレメンツの創業者兼CEOであるナフィス・ジャマル(Nafis Jamal)氏は「エレメンツのミッションは、より多くのお金を加盟店の手に渡すことです。サークルによる買収のニュースは、一流の決済サービスを提供し、次世代の決済を定義するという私たちの共同ミッションのほんの始まりにすぎません」と伝えている。

サークルは28日に、「USDC」に対応する新たなブロックチェーンとして、イーサリアム(Ethereum)のL2ソリューションであるアービトラム・ワン(Arbitrum One)およびオプティミズム(Optimism)、ニアプロトコル(Near Protocol)、ポルカドット(Polkadot)、コスモス(Cosmos)の5つのチェーンに対応することを発表している。

参考:Circle
images:iStocks/ismagilov
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
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