元CFTCコミッショナー、FTX USデリバティブの取締役就任

元CFTCコミッショナー、FTX USデリバティブの取締役就任

米暗号資産(仮想通貨)取引所FTX USのデリバティブ部門であるFTX US デリバティブ(FTX US Derivatives)が、元CFTCコミッショナーであるジル・ソマーズ(Jill Sommers)氏の取締役就任を9月1日に発表した。

ソマーズ氏は2007年から2013年まで米国商品先物委員会(CFTC)のコミッショナーを務め、現在は複数の企業の役員を務めている。同氏はCFTCの他にも国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)の政策ディレクターやシカゴ・マーカンタイル取引所のマネージングディレクターなど、デリバティブ業界で様々な職を経験している。

ソマーズ氏は今回の取締役就任について以下のようにコメントしている。

「FTX US デリバティブは、透明性という創業時の原則に忠実でありながら、伝統的な資産とデジタル資産のギャップを埋める最前線に立ち、世界で最も規制の厳しいデジタル資産取引所となるべく先導的な役割を担ってきました。規制された暗号資産デリバティブ取引プラットフォームとしてFTX US デリバティブを確立するために、規制当局と緊密に連携していく中で、取締役会に参加できることをうれしく思います」

また、FTX US デリバティブのCEOであるザック・デクスター(Zach Dexter)氏は以下のようにコメントしている。 「ジルのデリバティブ業界の豊富な経験は、進化するデジタル資産のエコシステムと広範な金融市場構造への統合を踏破する上で、当社の取締役会にとって貴重なリソースとなります」

FTXは規制対応に向けてメンバーの増強を進めている。2021年11月には元CFTCコミッショナーのマーク・ウェトジェン(Mark Wetjen)氏がFTX USに政策責任者として入社している。ウェトジェン氏は以前からFTX US デリバティブで取締役を務めており、現在もその職を継続している。

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参考:FTX US Derivatives 
images:iStocks/4×6・alphaspirit
デザイン:一本寿和

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小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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