RTFKT「Clone X」がNikeとのコラボアイテム、AF1スニーカーなど

「Clone X」がNikeとのコラボアイテムをローンチ

「RTFKT Studios(アーティファクト・スタジオ)」が、同社のメタバースアバタープロジェクト「Clone X(クローンX)」による、Nikeとのコラボファッションアイテム「Clone X Forging SZN 1(クローンXフォージングSZN1)」を「Clone X」のNFTホルダー向けにローンチすることを8月30日に発表した。

「Clone X」は昨年12月にローンチしたプロジェクト。現代アーティストの村上隆氏がキャラクターデザイナーとして参加している。アバターは、Human、Robot、Demon、Angel、Reptile、Undead、Murakami、Alienという8種類のDNAで構成されており、各アバターには容姿の特性が加えられている。また中にはMurakami Dripという希少な特性も含まれている。

今回ローンチされる「Clone X Forging SZN 1」では、ナイキの「エアフォース1スニーカー」、「キャップ」、「シャツ」、「フーディー」、「ジャケット」、「ソックス」といったファッションアイテムがNFTとして発行され、またそれらのNFT所有者は実際に着用できるフィジカルアイテムも入手できるとのこと。

フィジカルアイテムは、NFC(近距離無線通信)を活用したアイテムとのことで、アイテムを受け取った際にはNFTとNFCをリンクさせる為、ユーザーはNFTを所有し続ける必要があるという。

またこれらアイテムは、計10個のコレクションとして展開され、アイテムはコレクションごとにそれぞれデザインが異なる。

計10個のコレクションは、「Clone x Genesis Collection」、「Murakami Drip Collection」、「Human DNA Collection」、「Robot DNA Collection」、「Demon DNA Collection」、「Angel DNA Collection」、「Reptile DNA Collection」、「Undead DNA Collection」、「Murakami DNA Collection」、「Alien DNA Collection」となっており、「Clone X」ホルダーは、所有する8種類のアバターDNAとMurakami Dripに合わせた対象のコレクションにしかアクセスできない形だ。

「Clone X」ホルダーは、各ファッションアイテムのデジタルNFTを2つまでミントでき、「Clone x Genesis Collection」に関しては1つミントできるとのこと。なお「Clone x Genesis Collection」の「CLONE X GENESIS T-SHIRT」については、全「Clone X」ホルダーが無料で入手できるという。

なおミントは8月31日から9月7日までを予定しており、NFTからフィジカルアイテムへの交換については、9月7日から14日を予定しているとのこと。

RTFKTとは

RTFKTは2020年にブノワ・パゴット(Benoit Pagotto)、クリス・リー(Chris Le)、スティーブン・ヴァシレフ(Steven Vasilev)氏によって設立され、昨年12月にNikeに買収されたNFTファッションブランドだ。

今年に入り「Clone X」プロジェクトでは、Nikeとのコラボファッションアイテムとして、「クリプトキックスダンク(Cryptokicks Dunk)」や「RTFKT x Nike AR hoodie」がローンチされている。

また今年5月には、米ニューヨークで開かれた現代アートギャラリー「ガゴシアン(Gagosian)」にて村上隆氏が個展を開催し、「Clone X」と自身のNFTアートコレクション「Murakami.Flowers(ムラカミ.フラワーズ)」が、実物アートの展示やAR(拡張現実)として表現された。

関連ニュース

RTFKT「Clone X」がアバターの3Dファイル配布、クリエイターエコノミー実現へ

NIKE、NFTファッションブランド「RTFKT」買収

村上隆がRTFKTのNFTプロジェクトに参加、キャラクターデザインでコラボ実現

村上隆、中止したNFT作品を来春再リリースへ

暗号資産ウォレット大手「Ledger」、NFTマーケットプレイス、クレカ、web3ファンド設立など発表

参考:RTFKT
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BitsAndSplits

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した