暗号資産ウォレット大手「Ledger」、NFTマーケットプレイス、クレカ、web3ファンド設立など発表

レジャーがNFTマーケットプレイス「Ledger Market」発表

暗号資産(仮想通貨)用ハードウェアウォレット開発企業の「レジャー(Ledge)」が、NFTマーケットプレイスの立ち上げと、その他複数の新サービスをローンチすることが分かった。ニューヨークで開催中のNFTイベント「NFT.NYC」での「Ledger Op3n カンファレンス」で、6月22日に同社が発表した。

Ledger Op3n カンファレンスで話す Pascal Gauthier CEO

レジャーが立ち上げるNFTマーケットプレイスの名称は「Ledger Market」で、誰でもNFTをシームレスかつ安全に作成、保存、配布できる新しいパブリックブロックチェーンに対応したプラットフォームであるとのこと。

なお当初は「ブリック/バビロン(Brick/Babylon)」やLVMHの「タグホイヤー(Tag Heuer)」、「デッドフェラズ(DeadFellaz)」、「アーティファクト(RTFKT)」らが、NFTパートナーになることも発表された。レジャーの日本担当者に確認したところ、今後さらにパートナーアーティストは増え、先々は一般のユーザーもNFTが発行できるようになる予定とのことだ。

「Ledger Market」

なお「Ledger Market」では、独自のNFTである「GENESIS PASS」が今年の夏に発行される予定だ。ユーザーはこのマーケットパスであるNFTを入手することで、限定版ハードウェアウォレット「black-on-black Nano X」を利用して、将来「Ledger Market」で発行されるNFTに早期アクセスができるようになるとのこと。

「GENESIS PASS」は10,000個限定で発行され、現在公式サイトではウェイティングリストに登録することが可能だ。なお登録には、自身のウォレットに0.1337ETHが入っていることと、レジャーの公式Twitterをフォローすることが必要になっている。

web3ファンド、クレジットカード、ソフトウェアウォレットなど発表

またレジャーは、レジャーのハードウェアウォレットをWeb3サイトおよびアプリに直接安全に接続するブラウザ拡張機能/ソフトウェアウォレットの「Ledger Connect」、そしてSANDBOXと共同でweb3についての知識を学びながらNFTも獲得できるPlay to earnプラットフォーム「Ledger Quest」も合わせて発表した。

「Ledger Connect」

さらにレジャーとベンチャーキャピタルのCATHY INNOVATIONが共同で、1.1億ドルのweb3企業に投資するファンドを設立も発表。

またレジャーのセキュリティを活用した世界初の暗号資産を決済手段としたクレジットカードを数週間以内にイギリスで、2022年夏にはアメリカでのベータ版提供を開始することも発表した。

この記事の著者・インタビューイ

設楽悠介

「あたらしい経済」編集長/幻冬舎コンテンツビジネス局局長
幻冬舎でブロックチェーン/暗号資産専門メディア「あたらしい経済」を創刊。同社コンテンツビジネス局で電子書籍事業や新規事業を担当。幻冬舎コミックスの取締役兼務。「Fukuoka Blockchain Alliance」ボードメンバー。福岡県飯塚市新産業創出産学官連携協議会委員。ポッドキャスターとして、Amazon Audible original番組「みんなのメンタールーム」や、SpotifyやAppleにてweb3専門番組「EXODUS」や「あたらしい経済ニュース、ビジネス系番組「二番経営」等を配信中。著書『畳み人という選択』(プレジデント社)。

「あたらしい経済」編集長/幻冬舎コンテンツビジネス局局長
幻冬舎でブロックチェーン/暗号資産専門メディア「あたらしい経済」を創刊。同社コンテンツビジネス局で電子書籍事業や新規事業を担当。幻冬舎コミックスの取締役兼務。「Fukuoka Blockchain Alliance」ボードメンバー。福岡県飯塚市新産業創出産学官連携協議会委員。ポッドキャスターとして、Amazon Audible original番組「みんなのメンタールーム」や、SpotifyやAppleにてweb3専門番組「EXODUS」や「あたらしい経済ニュース、ビジネス系番組「二番経営」等を配信中。著書『畳み人という選択』(プレジデント社)。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道