アートオークション大手クリスティーズがweb3ファンド発表、LayerZeroへ出資

クリスティーズがweb3ファンド発表、LayerZeroへ出資

大手アートオークション企業のクリスティーズ(Christie’s)が、web3含めた最新テクノロジー企業への投資ファンド「クリスティーズベンチャーズ(Christie’s Ventures)」を設立したことを7月18日発表した。設立の目的はweb3の発展を加速させるとともに、美術品や高級品の展示・教育・販売におけるクリスティーズのプレゼンスを高めていくことにあるという。

「クリスティーズベンチャーズ」は、「web3ソリューション」、「アート関連の金融商品とソリューション」、「アート消費を便利にするソリューション」の3つの領域に重点を置き、投資していくとのことだ。また最初の投資先企業として「レイヤーゼロラボ(LayerZero Labs)」へ投資したことを明かした。

「レイヤーゼロラボ」は、様々なブロックチェーンのサイロ化を解決するために、強力で低レベルの通信システムを提供し、その上に多様なクロスチェーンアプリケーションを構築する設計のマルチチェーンプロトコル「オムニチェーン相互運用プロトコル(Omnichain’ Protocol)」を開発する企業だ。今年3月に「レイヤーゼロラボ」はシリーズA+ラウンドで1億3,500万ドル(約165億円)をアンドリーセンホロウィッツ(a16z)、FTXベンチャーズ(FTX Ventures)、セコイアキャピタル(Sequaia Capital)ら合計51の企業から調達している。

クリスティーズの最高執行責任者ベン・ゴア(Ben Gore)氏は次のようにコメントしている。

「アート市場のグローバルリーダーとして、クリスティーズは、イノベーションを推進し、お客様の体験を深めるインセンティブと責任を担っています。テクノロジーと金融商品の融合は、ますます関連性が高まり、広く浸透しています。 クリスティーズベンチャーズは、私たちのブランド力、資本力、ネットワーク、専門知識を組み合わせたものであり、クリスティーズの優位性を示すもう一つの例です」

クリスティーズベンチャーズのグローバルヘッドに就任したデバン・タッカル(Devang Thakkar)氏は、次のようにコメントしている。

「私たちは、真のビジネス課題を解決し、顧客体験を向上させ、アート市場全体とその相互作用の両方で成長機会を拡大することができるプロダクトとサービスに焦点を当てます。私たちのリーダーシップは、これまで素晴らしい展望を提供してきましたが、クリスティーズベンチャーズの立ち上げにより、優れたプロダクトや企業の構築に強い実績を持つ起業家たちとともに、さらに迅速な開発を行うことができます」

レイヤーゼロラボの共同創業者兼CEOブライアン・ペレグリーノ(Bryan Pellegrino)氏は、次のようにコメントしている。

「レイヤーゼロは、クリスティーズベンチャーズとの提携に大変感激しています。私たちは、クリスティーズがweb3の最前線に立ち、この分野のパイオニアであることを直接目にしてきました。私たちは、彼らのチームと協力して、複数のブロックチェーン上にインデックスされた資産で最もアクセスしやすく、摩擦のない体験を作り出すための新しい革新的な方法を見つけることを楽しみにしています」

参考:Chirsitie’s
デザイン:一本寿和
images:iStocks/TennesseePhotographer・BadBrother

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【5/22話題】車のサブスクKINTOが安全運転でNFT発行の実証実験、メルカリがイーサリアム取引サービス開始など

トヨタのサブスクKINTO、安全運転ドライバーにNFT(SBT)発行の実証実験、メルカリ、イーサリアム(ETH)取引サービス開始、イーサリアム現物ETF上場承認に期待、SECが取引所に申請書修正を要請、共和党トランプ陣営、複数の暗号資産で政治資金の寄付受け入れ開始、NTTデジタルが新プロジェクト「web3 Jam」立ち上げ、ブロックチェーン活用で円滑な企業連携めざす、ブラジル中央銀行、暗号資産規制について年末での提案を計画、ビットトレードにソラナ(SOL)上場へ、SBIホールディングス、ブロックチェーンノードサービス提供のChainstackへ出資