「USDC」サークル、ステーブルコイン準備金を米国短期債と現金のみに

「USDC」サークル、準備金を米国短期債と現金のみに

米ドルステーブルコイン「USDC」を発行するサークル(Circle)社が、「USDC」に関する規制環境や準備金の構成要素に関するレポートを7月6日に公開した。

まずサークルはレポートで「USDC」のビジネスモデルについて「リスクを最小限に抑えることであり、リスクを取って金融の安定性管理することではありません」と説明。なおサークルは「インターネット上で健全な貨幣を提供する」というミッションを「USDC」で掲げている。

またサークルはUSDCの準備金は法律と規制によって守られていると説明。具体的に、現在サークル社は各州の「Money Transmission Laws:送金法または資金決済法)」の下で規制されており、「USDC」は前払式電子商品として規制されているという。つまりサークルは何億ものエンドユーザーと何百万もの企業にサービスを提供する、他の大手決済会社が従うのと同じ法律と規則に従っているとのことだ。

また「Money Transmission Laws:送金法または資金決済法)」において、サークルは「USDC」の準備金の法的所有権を維持しているが、銀行や取引所、または規制されていない機関とは異なり、衡平法上の利害関係を有さないものとして規定されてるとのことだ。

つまり「USDC」の準備金はサークルではなく「USDC」保有者に紐づく資産であり、サークルは「USDC」の保有者の利益のために指定された分離口座に全額保管しているとのことだ。

なおサークルは、管理以外の目的のために「USDC」の準備金を使用することは許可されていない。また「USDC」の準備金を使って、融資や担保借入、請求書支払いなどに使用することもできないとこのと。

「USDC」の準備金の構成要素としては、80%が償還期限3ヶ月以内の米国債、残りの20%は現金となっているようだ。準備金として保有する米国債は即日償還可能で、ブラックロックが購入しており、BNYメロン銀行で保管されているという。

また残り20%の現金は、シルバーゲート銀行、シグネチャー銀行、ニューヨーク・コミュニティ銀行などのパートナーとともに、米国銀行システム内で保有しているとのことだ。

サークルは銀行システムで現金を保有することで、要請があればほぼ即座に「USDC」を米ドルに換金できるようにしているとのこと。なお今年の6月には、147億ドル相当のUSDCを147億ドルに交換したとという。

ちなみに昨年8月にサークルは「USDC」の準備金として「現金と現金同等物:61%、譲渡性預金:13%、米国債:12%、無担保約束手形(CP):9%、社債:5%、米国地方債と米国エージェンシー証券:0.2%」と発表していた。なおその際にサークルは準備金を現金と短期の米国債のみにする方針を示しており、今回の発表を見るに、その通り進めてきたことが分かる。

参考:サークル
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Olga_Z

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【6/20話題】グリーのSui採用ゲーム「釣りスタ」配信開始、コナミが「Avalancheサブネット」採用など

【取材】グリー、Sui採用ブロックチェーンゲーム「釣りスタ」配信開始、米クラーケン、入金システムバグ発見の「セキュリティ研究者」と対立、コナミが「Avalancheサブネット」採用、NFT提供ソリューション「リセラ」に、バイナンス、BNB保有者向けエアドロサービス「HODLer Airdrops」開始、バイナンスにLayerZero(ZRO)上場へ、バイナンスUS、米国の複数の州でライセンス取り消し相次ぐ=報道、ハッシュキーのグローバル向け暗号資産取引所「HashKey Global」、先物取引のサービス提供開始、ビットコインステーキング「Babylon」、テストネットの次段階を開始へ、リキッドリステーキングプロトコル「Renzo」、1700万ドル調達、イーサリアム「edcon2024 TOKYO」、ヴィタリックが現地参加でヘッドライナーに。本田圭佑の出演も

Sponsored