【取材】バイナンスがSTEPNに投資、年内にソーシャル機能実装も

バイナンスがSTEPNに投資、年内にソーシャル機能実装も

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のファンドであるバイナンスラボ(Binance Labs)が、STEPN(ステップン)へ投資したことが4月6日に分かった。投資を受けたのは、STEPNの運営会社FindSatoshi Labだ。

調達した資金は、アプリの開発とコミュニティの成長のために活用していくという。

STEPNは、NFTスニーカーを利用しウォーキングやジョギングの歩数に応じてトークンがもらえる「Move-and-Earn」プロジェクトだ。ブロックチェーン基盤としてはソラナ(Solana)が利用されている。

ユーザーは歩くことでゲームトークン「GST(Green Satoshi Token:グリーンサトシトークン)」を稼ぐことができる。その「GST」でスニーカーステータスのレベルアップなどが行える仕組みだ。

またガバナンストークン「GMT(Green Metaverse Token:グリーンメタバーストークン)」も発行しており、「GMT」は発行総数60億枚と決められている。ちなみに「GST」の発行枚数は無制限。「GST」はゲーム内で使用することでバーン(焼却)される。

今回のSTEPNへの投資に関して、Binance Labsの責任者であるビル・チェアン(Bill Qian)氏は次のようにコメントしている。

「『Move-to-Earn』がWeb3トレンドの一翼を担う中、STEPNはユーザーの急成長とともに貢献しています。運動のゲーミフィケーションは、より多くの人々を業界に引き込み、暗号資産とブロックチェーン技術のマスアダプションを加速させることができると信じています」

STEPNの共同設立者ジェリー・ホァン(Jerry Huang)氏は次のようにコメントしている。

「私たちの成長の柱はコミュニティであり、コミュニティが報われることが我々の最大のモチベーションです。現在、新しいプレイヤーは10分でも歩いたり走ったりすることで良いリターンを得ることができ、熟練したプレイヤーは毎日、豊富なトークン・リターンだけでなく他のNFTリワードを得ることができます」

STEPNの担当者へ取材

あたらしい経済編集部は、STEPNの担当者へ取材を行った。

−−調達資金の具体的な使途はなんでしょうか?

STEPNは、プロダクトとコミュニティを最優先事項だと考えています。私たちはアプリを改善しコミュニティに貢献するために、より大きな大胆なステップを踏むために、この投資資金を利用するつもりです。

ちなみにSTEPNはユーザーのソーシャル機能を含む多くの機能を年内にリリースする予定になっています。

参考:Binance Labs
images:iStocks/zf・artacet・BadBrother
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/19話題】アプトスラボが金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ、バイナンスが違約金支払いインド再参入かなど

アプトスラボ、マイクロソフト・SKテレコム・ボスコンらと提携。金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ、バイナンス、約3億円の違約金を支払いインド再参入か=報道、バイナンスがドバイでVASPライセンス取得、個人投資家にもサービス提供可能に、バイナンス、トークンローンチプラットフォーム「Megadrop」公開。「BounceBit(BB)」取扱へ、イーサリアムのモバイルOS開発「ethOS」、web3スマホ「ethOS phone」発売開始、米クラーケン、独自開発のセルフカストディウォレット「Kraken Wallet」リリース、OKX、レイヤー2ブロックチェーン「X Layer」ローンチ