暗号資産特化VCのエレクトリックキャピタル、約1,100億円を調達

暗号資産特化VCのエレクトリックキャピタル、約1,100億円を調達

暗号資産(仮想通貨)特化のベンチャーキャピタル(VC)であるエレクトリック・キャピタル(Electric Capital)が、約1,100億円(10億ドル)の資金を調達したことが3月2日に分かった。

これまでエレクトリック・キャピタルは、暗号資産取引所、レイヤー1プロトコル、DeFi(分散型金融)プロトコル、NFT、DAOなどに投資を行なっている。具体的には、Bitwise、Kraken、dydx、GITCOIN、Immunefi、NEAR、DFINITYなどだ。

また発表で、エレクトリック・キャピタルはWeb3における5つの重要なトレンドを挙げている。その5つはDAO、NFTs、DeFi、分散型インフラ、良いUXのアプリケーションとしている。

DAOに関する具体的なビジネスアイデアとして、ガバナンスのアグリゲーター、リクルーティングプラットフォーム、トレジャリーマネジメントが説明されている。そしてNFTに関しては、NFTの価格決定メカニズム、NFTのデリバティブ取引や物理アイテムとNFTのブリッジ機能などが挙げられている。

昨年からVCの暗号資産領域への視線は熱い。暗号資産領域に積極的なアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は昨年6月に約2,400億円を調達し、パラダイム(Paradigm)は昨年11月に約2,800億円を調達した。そしてセコイア・キャピタル(Sequia Capital)も、暗号資産に特化した「セコイア・クリプト・ファンド(The Sequoia Crypto Fund)」を今年の2月に約600億円規模で立ち上げた。

参考:エレクトリック・キャピタル
デザイン:一本寿和
images:iStocks/TaiChesco・BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
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