野村証券らのKomainu、暗号資産運用利回りサービス提供開始

Komainu、暗号資産運用利回りサービス提供開始

機関投資家向けにデジタルアセットのカストディサービスを提供するコマイヌ(Komainu Holdings Limited)が、暗号資産の運用利回り(イールドファーミング)を提供するサービスを開始したことが8日に分かった。

サービス名は「コマイヌ・イールド(Komainu Yield)」。現時点でのサービス対象は、コンセンサスアルゴリズムがPoSである暗号資産のようだ。

顧客は「コマイヌ・イールド(Komainu Yield)」を活用すると、コマイヌで資産をカストディされながら、その資産の運用利回りを得られるという。

「コマイヌ・イールド」提供の目的は、顧客が感じている従来のカストディサービスとDeFi(分散型金融)エコシステムのギャップを埋めるためとのことだ。なおすでにコインシェアーズ(CoinShares)は同社が提供するテゾス(Tezos)とポルカドット(DOT)のステーキング商品に「コマイヌ・イールド」を活用しているという。

コマイヌは野村証券、レジャー(Ledger)、コインシェアーズ(Coinshares)の合弁会社であり、昨年3月には野村総合研究所からも出資を受けている。

コマイヌの社長であるヘンソン・オーサー(Henson Orser)氏は次にようにコメントしている。

「金融業界におけるデジタル資産の存在感は、今後ますます高まっていくでしょう。Komainu Yieldを通じて、金融機関がデジタル資産にさらに触れるための新たな方法を提供し、同時に従来の金融業界で当たり前の厳しいセキュリティ基準にも準拠する基盤を構築しました。より多くのブロックチェーンがProof of Stake(PoS)モデルへと移行する中、ステーキングという行為は暗号資産エコシステムの中でより大きな役割を果たすことになるでしょう。私たちはKomainu Yieldを作成し、Komainuとの取引を選択するだけでカストディ資産のリターンを受け取ることができる安全で透明性の高い方法を金融機関に提供するため、ステーキングサービスを開始しました」

参考:Komainu
images:iStocks/boku0203・dalebor
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【11/8話題】ビットバンクがBitbank Ventures設立、米デトロイト市が暗号資産での納税を受け入れへなど(音声ニュース)

ビットバンク、投資事業子会社「Bitbank Ventures 合同会社」設立、米デロイト市、暗号資産での納税を2025年から受け入れへ、仏当局が「ポリマーケット」を調査、トランプへの賭けでフランス人が約7,900万ドル獲得、スイス中銀総裁、暗号資産になお警戒感「現金決済は今後も重要」、コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をソラナに導入、JPモルガンのブロックチェーン決済「Onyx」が「Kinexys」に名称変更、FXサービス導入も、バイビットがジョージアでVASPライセンス取得、取引サービス提供可能に、ブロックチェーンでエッセンシャルワーカーの社会貢献行動を可視化、チェーントープが「Chaintope Greeners」提供へ

Sponsored

スイス中銀総裁、暗号資産になお警戒感「現金決済は今後も重要」

スイスの中央銀行であるスイス国立銀行(SNB)のマルティン・シュレーゲル(Martin Schlegel)総裁が、中銀はビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)に警戒しているとした上で、現金はスイスの決済システムにおいて今後も重要な役割を担うだろうと11月7日述べた